ズボンやミニスカート着用の女性襲い、裸姿にする事件多発 マラウイ
CNN.co.jp 1月21日(土)15時3分配信

(CNN) アフリカ南東部のマラウイで伝統衣装ではなくズボンやミニスカートを着用した女性が街頭で襲われ、裸にされる事件が最近相次ぎ、「民主国家なのに暗黒時代に戻そうとしている」などと怒る女性活動家らによる抗議デモが20日起きた。

事件は同国の大都市リロングウェやブランタイアで今週発生したもので、「ズボンなどの利用は伝統を無視している」と反発する男の露天商が女性を殴打し、衣服をはぎ取っていた。

騒ぎを重視したムタリカ大統領は警察に襲撃の加担者の逮捕を命令。国営メディアを通じての演説では「女性は自ら望む衣服を着る権利がある」と説いた。商都ブランタイアで19日に実行した抗議デモにはズボンやミニスカートをはいた女性が参加し、露天商を非難する字句が書かれたTシャツも着込み、気勢を上げた。

同国の女性活動家によると、マラウイでは数十年間続いた独裁体制の時代に女性のミニスカート、ズボン着用を禁じる法律が施行された。しかし、複数政党制による民主政治が誕生した1994年、同法は廃止されていた。

現在の憲法は男女平等をうたっているが、教育、雇用や政治権限など社会の各分野で差別が存在しているのが実情。マラウイの女性の権利擁護団体の責任者は、襲撃したのは社会システムなどに不満を持つ若い男たちで、女性の弱さにつけこんで怒りを発散していると指摘している。「アフリカの多くの男たちは女性のすべきことを指示出来ると思い込んでいる。女性を保護するより厳格な法律が必要」とも強調した。

ズボンなどを着用する女性への襲撃事件は、ケニアやジンバブエなど他のアフリカ諸国でも散発的に発生している。

最終更新:1月21日(土)17時51分

アフリカ南東部のマラウイで伝統衣装ではなくズボンやミニスカート着用の女性襲い、裸姿にする事件多発しているそうだ。

暗黒の稲妻