ニュースプラス:ブーム終息?「ご当地検定」 新規開拓、メリット作りが課題 「合格者を地域の活力に」 /北海道
毎日新聞 1月13日(金)10時25分配信
地域の文化や歴史、観光などの知識を問う「ご当地検定」。住民が自分の街に愛着をもち、他地域へのPRにもなるようにと03年ごろから全国で急増した。道内では10自治体以上で実施され、千歳市や恵庭市でも今後始まるが、最近2、3年はブーム終息がささやかれる。多くの主催者は受検者を獲得するため、申込者の新規開拓と合格後のメリットづくりに知恵を絞っている。【円谷美晶】
■続々スタートも
千歳では2月19日、「ちとせ・まち魅力検定」が開かれる。昨年7月に発足した市民団体の実行委員長で自営業の山本豊さん(51)は「検定を通して、千歳の魅力に気づいてほしい」との思いを寄せる。恵庭市でも市民団体が13年3月の「恵庭ふるさと検定」の開催を決めている。
ご当地検定は03年の「東京シティガイド検定」が元祖と言われ、04年に始まった「京都・観光文化検定試験」がブームに火をつけた。道内でも04年開始の「札幌シティガイド検定」を先駆けに次々とスタートした。
■受検者確保に躍起
しかし札幌の受検者は、1回目は507人いたが、最近は150人前後で横ばい。「旭川大雪観光文化検定」では初回09年には744人が受検したが、2回目は76人に激減し、苦戦が続く。「羊蹄山麓地域ガイド検定」を実施する「羊蹄まちしるべ研究塾」は「検定に興味を持つ人が一通り受け終わったのだろう。新規開拓しなければ厳しい」と話す。このため、各主催者は検定に上級編を新設して再受検を促すなど、受検者数維持に躍起だ。
一方、毎年600人以上が受検する「北海道観光マスター検定」では、エアドゥやJR北海道など運輸関係企業、ホテルなど観光業者が業務に役立つとして社員に受検を奨励。主催の道商工会議所連合会は専門学校や大学にも営業活動をし、学生の受検者も増えているという。
「函館歴史文化観光検定」は、初回07年は907人が受検。2回目は297人に減少したが3回目以降は400人前後に盛り返した。市立函館高校の生徒が集団受検していることが秘訣(ひけつ)。また、同じ級を再度受検する際は受検料を半額にし、合格回数を合格証に表示してリピーターを受検者全体の1割まで増やした。主催の函館商工会議所は「受検者減の不安は常にある。もっと工夫が必要」と気を引き締める。
■「次のステップも不可欠」
「旭川大雪観光文化検定」と「おたる案内人検定」は連携し、いずれかの合格証を提示すれば、両地域の博物館や美術館などの入館料を免除する特典を設けた。旭川商工会議所は「函館や帯広などとも広域連携し、北海道の検定活性化につなげたい」と話した。
全国には、合格者に対し、観光業者のアルバイト雇用での優遇や、有給でのイベント参加などの事例がある。
08年に全国を調査した「地域活性化センター」(東京都)地域支援課の末信(すえのぶ)みゆき課長は「持続には合格者を活用し、地域のエネルギーに変える次のステップづくりが不可欠」と話している。
………………………………………………………………………………………………………
◇道内の主なご当地検定◇
札幌シティガイド検定 (札幌市 04年)
北海道フードマイスター検定(道内各地と東京都 05年)
北海道観光マスター検定 (道内各地 06年)
おたる案内人検定 (小樽市 07年)
函館歴史文化観光検定 (函館市 07年)
十勝の観光文化検定 (帯広市 07年)
羊蹄山麓地域観光ガイド検定(真狩村 07年)
函館イカマイスター認定 (函館市 08年)
稚内観光マイスター検定 (稚内市 08年)
くしろ検定 (釧路市 09年)
旭川大雪観光文化検定 (旭川市 09年)
ちとせ・まち魅力検定 (千歳市 12年)
※かっこ内は実施場所と開始年
1月13日朝刊
最終更新:1月13日(金)17時46分
記事のみ紹介。
暗黒の稲妻
毎日新聞 1月13日(金)10時25分配信
地域の文化や歴史、観光などの知識を問う「ご当地検定」。住民が自分の街に愛着をもち、他地域へのPRにもなるようにと03年ごろから全国で急増した。道内では10自治体以上で実施され、千歳市や恵庭市でも今後始まるが、最近2、3年はブーム終息がささやかれる。多くの主催者は受検者を獲得するため、申込者の新規開拓と合格後のメリットづくりに知恵を絞っている。【円谷美晶】
■続々スタートも
千歳では2月19日、「ちとせ・まち魅力検定」が開かれる。昨年7月に発足した市民団体の実行委員長で自営業の山本豊さん(51)は「検定を通して、千歳の魅力に気づいてほしい」との思いを寄せる。恵庭市でも市民団体が13年3月の「恵庭ふるさと検定」の開催を決めている。
ご当地検定は03年の「東京シティガイド検定」が元祖と言われ、04年に始まった「京都・観光文化検定試験」がブームに火をつけた。道内でも04年開始の「札幌シティガイド検定」を先駆けに次々とスタートした。
■受検者確保に躍起
しかし札幌の受検者は、1回目は507人いたが、最近は150人前後で横ばい。「旭川大雪観光文化検定」では初回09年には744人が受検したが、2回目は76人に激減し、苦戦が続く。「羊蹄山麓地域ガイド検定」を実施する「羊蹄まちしるべ研究塾」は「検定に興味を持つ人が一通り受け終わったのだろう。新規開拓しなければ厳しい」と話す。このため、各主催者は検定に上級編を新設して再受検を促すなど、受検者数維持に躍起だ。
一方、毎年600人以上が受検する「北海道観光マスター検定」では、エアドゥやJR北海道など運輸関係企業、ホテルなど観光業者が業務に役立つとして社員に受検を奨励。主催の道商工会議所連合会は専門学校や大学にも営業活動をし、学生の受検者も増えているという。
「函館歴史文化観光検定」は、初回07年は907人が受検。2回目は297人に減少したが3回目以降は400人前後に盛り返した。市立函館高校の生徒が集団受検していることが秘訣(ひけつ)。また、同じ級を再度受検する際は受検料を半額にし、合格回数を合格証に表示してリピーターを受検者全体の1割まで増やした。主催の函館商工会議所は「受検者減の不安は常にある。もっと工夫が必要」と気を引き締める。
■「次のステップも不可欠」
「旭川大雪観光文化検定」と「おたる案内人検定」は連携し、いずれかの合格証を提示すれば、両地域の博物館や美術館などの入館料を免除する特典を設けた。旭川商工会議所は「函館や帯広などとも広域連携し、北海道の検定活性化につなげたい」と話した。
全国には、合格者に対し、観光業者のアルバイト雇用での優遇や、有給でのイベント参加などの事例がある。
08年に全国を調査した「地域活性化センター」(東京都)地域支援課の末信(すえのぶ)みゆき課長は「持続には合格者を活用し、地域のエネルギーに変える次のステップづくりが不可欠」と話している。
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◇道内の主なご当地検定◇
札幌シティガイド検定 (札幌市 04年)
北海道フードマイスター検定(道内各地と東京都 05年)
北海道観光マスター検定 (道内各地 06年)
おたる案内人検定 (小樽市 07年)
函館歴史文化観光検定 (函館市 07年)
十勝の観光文化検定 (帯広市 07年)
羊蹄山麓地域観光ガイド検定(真狩村 07年)
函館イカマイスター認定 (函館市 08年)
稚内観光マイスター検定 (稚内市 08年)
くしろ検定 (釧路市 09年)
旭川大雪観光文化検定 (旭川市 09年)
ちとせ・まち魅力検定 (千歳市 12年)
※かっこ内は実施場所と開始年
1月13日朝刊
最終更新:1月13日(金)17時46分
記事のみ紹介。
暗黒の稲妻