<イラン>米の戦闘ゲームに対抗 イスラエル「攻撃」ゲーム
毎日新聞 12月27日(火)10時41分配信

 【テヘラン鵜塚健】イランの「国立コンピューターゲーム財団」はこのほど、イスラエルを攻撃する内容のゲームソフトを制作することを明らかにした。米企業が10月末以降に販売したゲームソフト「バトルフィールド3」で、米軍がイランを攻撃する場面が含まれていたことへの対抗措置。両国は、ゲームを巡って両国の「戦闘」が激化している。

 「バトルフィールド3」は日本でも人気のゲームソフト。イラン国内で米兵がイラン人テロリストと戦闘する場面が含まれ、首都テヘランの市街地がそっくりに描かれている。イラン政府はこれに抗議し、「違法なゲームだ」として、国内のゲーム業者にソフトの販売を禁じ、既に複数の業者を営業停止にさせた。

 イランの英字紙「テヘラン・タイムズ」によると、財団が制作を計画中のゲームのタイトルは「テルアビブ(イスラエル最大の都市)への攻撃」。同財団のミナイ会長は「米国は(イランを敵視する)シオニスト政権(イスラエル)に牛耳られている。ワシントンよりテルアビブを標的にした方が米国人をより刺激できる」と語った。

 この財団のウェブサイトによると、財団は非営利・中立だが、文化イスラム指導省と協力関係にある。イラン政府から「国策」としてゲーム開発の指示があった可能性が高い。

最終更新:12月27日(火)11時44分

イランの「国立コンピューターゲーム財団」はこのほど、イスラエルを攻撃する内容のゲームソフトを制作することを明らかにしたという記事。

暗黒の稲妻