前神戸市長・笹山幸俊さん死去 阪神大震災復興に尽力
産経新聞 12月11日(日)0時18分配信


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笹山幸俊・前神戸市長 (写真:産経新聞)
 平成7年1月の阪神大震災の際に神戸市長だった笹山幸俊(ささやま・かずとし)さんが10日、消化管出血のため死去した。87歳。通夜や葬儀・告別式は近親者だけで執り行う。喪主は妻、翠(みどり)さん。後日お別れの会を開催する予定だが、日程は未定。

 鹿児島県出身。昭和20年9月に神戸工業専門学校土木科(現在の神戸大工学部)を卒業後、21年に神戸市に入庁。都市計画局長や助役を経て平成元年11月に神戸市長に初当選後、3期連続で当選。神戸市営地下鉄海岸線の開業などを行い、13年に引退した。

 2期目の7年1月17日に起こった阪神大震災では、午前5時46分の地震発生直後に登庁し、約1カ月半にわたって市長室に泊まり込み陣頭指揮に当たった。その後、兵庫県とともに倒壊家屋などの公費解体を実現させ、「財団法人阪神・淡路大震災復興基金」を設立するなど復旧・復興に尽力した。15年4月に勲一等瑞宝章受章。

最終更新:12月11日(日)1時16分

ご冥福をお祈りいたします。

暗黒の稲妻