大幅反発=幅広い銘柄に買い〔東京株式〕(1日前場)
11時36分配信 時事通信

 【第1部】日米欧の中央銀行による協調資金供給策の発表により欧米株が急騰した流れを受け、景気敏感株や金融株を中心に幅広い銘柄が買われ、日経平均株価は前日比177円39銭高の8612円00銭、東証株価指数(TOPIX)も同12.92ポイント高の741.38と、ともに大幅反発した。出来高は9億7686万株。
 ▽円相場の高止まりが重し
 中銀の協調資金供給により、欧州の金融機関の資金調達が改善するとの期待感が高まり、これまで大きく下げていた金融株が買われた。また、中国の預金準備率引き下げや米国の雇用指標改善もあり、「世界景気の先行きに対する不安が後退した」(大手証券)ことから、海運や機械、自動車などの株価上昇が目立った。
 しかし、前日のダウ工業株30種平均は4.2%高だったのに対し、日経平均は2%程度の上昇にとどまっている。市場では「1ドル=77円台に高止まりしている円高が上値を抑えている」(銀行系証券)という。また、「欧州債務危機への過度な警戒感は払拭(ふっしょく)されたものの、欧州危機の抜本的な対策が決まっていないため、この日の上昇はリバウンドの範囲内」(インターネット証券)との指摘もあった。(了)

最終更新:13時27分

日経平均株価は前日比177円39銭高の8612円00銭、東証株価指数(TOPIX)も同12.92ポイント高の741.38と、ともに大幅反発。

暗黒の稲妻