Android 4.0はどんなOS? GALAXY NEXUSで解剖
nikkei TRENDYnet 11月29日(火)11時14分配信

NTTドコモは2011年11月23日、Android OSの最新版「Android 4.0」を採用したスマートフォン「docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D」(以下、GALAXY NEXUS )の事前予...
NTTドコモは2011年11月23日、Android OSの最新版「Android 4.0」を採用したスマートフォン「docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D」(以下、GALAXY NEXUS )の事前予約を開始した。販売開始は12月2日の予定だ。GALAXY NEXUSを使ってAndroid 4.0がどんなOSなのかを見てみよう。
【詳細画像または表】
なお、今回は試作機を使って記事を作成している。実際に販売されるGALAXY NEXUSやAndroid 4.0と異なる部分があるかもしれないので注意してほしい。
Android 4.0は2.xと3.xを統合したバージョン
携帯機器向けのOSであるAndroidは、スマートフォン向けの「Android 2.x」、タブレット端末向けの「Android 3.x」と分かれていた。Android 4.0は2つを統合し、スマートフォンやタブレット端末、それ以上の大型の機器にまで使われる予定のOSだ。コードネームは「Ice Cream Sandwich」。
GALAXY NEXUSを見ると、画面正面にハードウエアキーがない。すべてソフトウエアキーになっている。ユーザーインターフェース(UI)は両者をミックスし、さらに新機能を追加した印象だ。ホーム画面を左右にスライドさせて切り替えたり、タップでのアプリ起動など基本的な操作はAndroid 2.x、同 3.xと変わらない。
そのほか、JavaScriptエンジンの高速化、新たな日本語フォントの採用、エリアメール(緊急地震速報)への対応など細かい点が改良されている。GALAXY NEXUSを操作してみたところ、動作は軽くてキビキビと操作できた。
アイコンはフォルダに入れてすっきり
Android 4.0の新機能を見ていこう。
まず、アプリのアイコンを1つのフォルダにまとめられる「グループ機能」。ホーム画面でアイコンをドラッグして重ねると、それらのアイコンをまとめたグループ(フォルダ)を作成できる。アップルの「iOS」にもある機能で、アプリが増えてくると便利な機能だ。
ウィジェットは大きさをアプリ一覧画面から
ホーム画面にウィジェットを登録したいときに、これまではホーム画面を長押しして貼り付けていた。Android 4.0では、アプリ一覧画面から貼り付けられるようになった。ウィジェットを長押して、配置場所を変えたり、ごみ箱に入れたりできるのはこれまでと同じだ。一部のウィジェットはサイズを変更できるようになった。ホーム画面はこれまで通り見えないマス目状に区切られていて、そのマス目単位で拡大縮小できる。
顔認証でロック解除できる
GALAXY NEXUSのテレビCMでも紹介されている顔認証によるロック解除。これまでAndroidでロック画面を解除するときは、PINコード(数字の並び)やパターンなどを入力していた。その代わりに液晶側のカメラで顔を写して、本人かどうかを確認して解除するという機能だ。ただし、これはあくまでも遊びの機能であり、Google Android グローバルパートナーシップ ディレクターのジョン・ラーゲリン氏は「顔認証はエンターテインメント性が強い」と10月の説明会で語っている。安全性を求めるなら、PINコードなどを使う方がいいだろう。
カメラは撮影と編集機能を強化
カメラ機能も強化されている。画面上のタッチした場所にピントが合うタッチフォーカスを搭載。シャッタータイムラグが短くなり、これまでよりも高速に連写できるようになった。横長の写真を撮影できるパノラマ撮影も可能だ。
撮影した静止画・動画の編集機能も強化している。特に動画編集は専用アプリが付属し、動画をつなぎ合わせたり、場面切り替え時のエフェクトを挿入したりできるようになった。
音楽再生機能はイコライザーに対応
これまで充実しているとは言い難かった音楽再生機能は、かなり強化されている。まずイコライザー機能がついて音質を調整できるようになった。JazzやHeay Metalといったプリセットもある。再生画面はレイアウトが変わって、分かりやすく使いやすくなった印象だ。ロック画面やステータスバーの中でも再生・停止などの操作ができるようになっている。
そのほかの改良点
連絡先やデータ交換が簡単にできるNFC
Android 4.0は「NFC(Near Field Communication)」という無線通信規格に対応している。非接触式ICカードの規格で、「おサイフケータイ」が採用している「FeliCa(フェリカ)」の後継規格として期待されているものだ。このNFCを使って、対応端末同士を近づけてデータ交換ができる。
Android 4.0では、このNFCを使った「Androidビーム」により、アドレス帳、見ているWebサイトの情報などを転送できる。日本メーカーのスマートフォンが対応している赤外線通信に変わるものだ。
単体でスクリーンショットが取れる
これまでスクリーンショット(画面を画像ファイルとして保存するもの)を撮影する機能が標準ではなかった。Android 4.0では、電源ボタンとハードウエアボタンを同時押しすることでスクリーンショットが取れるようになった。
フリックでメールを切り替えできるGmail
Gmailクライアントは、左右のフリックで前後のメールに移動できる。iOS向けのGmailにはない機能。
留守電機能
音声着信に出られない場合、設定したメッセージを相手に送れる。
SNSとの連携
連絡先アプリでは、「Google+」や「Twitter」といったSNSのアカウントとの連携が可能になっている。
データ通信の管理
携帯電話回線を使ったデータ通信料をカウントして制限をかけられる。
根本的なUIは変更なし、細かい改良で利便性を高めた
Android 4.0は、Android 2.x、同 3.xに比べてより細かいところを改良した印象だ。UIが根本的に変わったわけではないので、Android 2.xや同 3.xを使っている人なら、しばらく使えば問題なく慣れることができるだろう。動作も軽快だ。
いくつかの新機能は、既にメーカーが独自に追加していたものが含まれる。そうした機能がAndroid標準になり、非搭載の機種でも使えるようになる。今後、各社がAndroid 4.0を使ってどんなスマートフォンやタブレットを発売するのか楽しみにしたい。また、モデルによってはAndroid 4.0へのアップデートが提供される予定なので、こちらも期待したい。
大画面4.7型液晶搭載のGALAXY NEXUS
GALAXY NEXUSの最大の特徴は、スマートフォンとしてはかなり大きな4.7型液晶だ。解像度も720×1280ドットと非常に高精細で重さは約135g。連続通話時間など駆動時間は未定となっている。
メーカーやキャリアによるカスタマイズがほとんど加えられていない、ほぼ素の状態に近いAndroid 4.0を搭載する。おサイフケータイやワンセグなどは備えない。NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」にも対応していない。GALAXY NEXUSは、Android 4.0をいち早く使いたい人向けと言える。
(文/湯浅英夫)
最終更新:11月29日(火)11時14分
確かソースからコンパイルするにはそれ相応の環境が必要になると聞いている。
Xeon5シリーズ、メモリ16G、HDDも80G以上とか。
それって化け物クラスという事になりそうだ。
暗黒の稲妻
nikkei TRENDYnet 11月29日(火)11時14分配信

NTTドコモは2011年11月23日、Android OSの最新版「Android 4.0」を採用したスマートフォン「docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D」(以下、GALAXY NEXUS )の事前予...
NTTドコモは2011年11月23日、Android OSの最新版「Android 4.0」を採用したスマートフォン「docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D」(以下、GALAXY NEXUS )の事前予約を開始した。販売開始は12月2日の予定だ。GALAXY NEXUSを使ってAndroid 4.0がどんなOSなのかを見てみよう。
【詳細画像または表】
なお、今回は試作機を使って記事を作成している。実際に販売されるGALAXY NEXUSやAndroid 4.0と異なる部分があるかもしれないので注意してほしい。
Android 4.0は2.xと3.xを統合したバージョン
携帯機器向けのOSであるAndroidは、スマートフォン向けの「Android 2.x」、タブレット端末向けの「Android 3.x」と分かれていた。Android 4.0は2つを統合し、スマートフォンやタブレット端末、それ以上の大型の機器にまで使われる予定のOSだ。コードネームは「Ice Cream Sandwich」。
GALAXY NEXUSを見ると、画面正面にハードウエアキーがない。すべてソフトウエアキーになっている。ユーザーインターフェース(UI)は両者をミックスし、さらに新機能を追加した印象だ。ホーム画面を左右にスライドさせて切り替えたり、タップでのアプリ起動など基本的な操作はAndroid 2.x、同 3.xと変わらない。
そのほか、JavaScriptエンジンの高速化、新たな日本語フォントの採用、エリアメール(緊急地震速報)への対応など細かい点が改良されている。GALAXY NEXUSを操作してみたところ、動作は軽くてキビキビと操作できた。
アイコンはフォルダに入れてすっきり
Android 4.0の新機能を見ていこう。
まず、アプリのアイコンを1つのフォルダにまとめられる「グループ機能」。ホーム画面でアイコンをドラッグして重ねると、それらのアイコンをまとめたグループ(フォルダ)を作成できる。アップルの「iOS」にもある機能で、アプリが増えてくると便利な機能だ。
ウィジェットは大きさをアプリ一覧画面から
ホーム画面にウィジェットを登録したいときに、これまではホーム画面を長押しして貼り付けていた。Android 4.0では、アプリ一覧画面から貼り付けられるようになった。ウィジェットを長押して、配置場所を変えたり、ごみ箱に入れたりできるのはこれまでと同じだ。一部のウィジェットはサイズを変更できるようになった。ホーム画面はこれまで通り見えないマス目状に区切られていて、そのマス目単位で拡大縮小できる。
顔認証でロック解除できる
GALAXY NEXUSのテレビCMでも紹介されている顔認証によるロック解除。これまでAndroidでロック画面を解除するときは、PINコード(数字の並び)やパターンなどを入力していた。その代わりに液晶側のカメラで顔を写して、本人かどうかを確認して解除するという機能だ。ただし、これはあくまでも遊びの機能であり、Google Android グローバルパートナーシップ ディレクターのジョン・ラーゲリン氏は「顔認証はエンターテインメント性が強い」と10月の説明会で語っている。安全性を求めるなら、PINコードなどを使う方がいいだろう。
カメラは撮影と編集機能を強化
カメラ機能も強化されている。画面上のタッチした場所にピントが合うタッチフォーカスを搭載。シャッタータイムラグが短くなり、これまでよりも高速に連写できるようになった。横長の写真を撮影できるパノラマ撮影も可能だ。
撮影した静止画・動画の編集機能も強化している。特に動画編集は専用アプリが付属し、動画をつなぎ合わせたり、場面切り替え時のエフェクトを挿入したりできるようになった。
音楽再生機能はイコライザーに対応
これまで充実しているとは言い難かった音楽再生機能は、かなり強化されている。まずイコライザー機能がついて音質を調整できるようになった。JazzやHeay Metalといったプリセットもある。再生画面はレイアウトが変わって、分かりやすく使いやすくなった印象だ。ロック画面やステータスバーの中でも再生・停止などの操作ができるようになっている。
そのほかの改良点
連絡先やデータ交換が簡単にできるNFC
Android 4.0は「NFC(Near Field Communication)」という無線通信規格に対応している。非接触式ICカードの規格で、「おサイフケータイ」が採用している「FeliCa(フェリカ)」の後継規格として期待されているものだ。このNFCを使って、対応端末同士を近づけてデータ交換ができる。
Android 4.0では、このNFCを使った「Androidビーム」により、アドレス帳、見ているWebサイトの情報などを転送できる。日本メーカーのスマートフォンが対応している赤外線通信に変わるものだ。
単体でスクリーンショットが取れる
これまでスクリーンショット(画面を画像ファイルとして保存するもの)を撮影する機能が標準ではなかった。Android 4.0では、電源ボタンとハードウエアボタンを同時押しすることでスクリーンショットが取れるようになった。
フリックでメールを切り替えできるGmail
Gmailクライアントは、左右のフリックで前後のメールに移動できる。iOS向けのGmailにはない機能。
留守電機能
音声着信に出られない場合、設定したメッセージを相手に送れる。
SNSとの連携
連絡先アプリでは、「Google+」や「Twitter」といったSNSのアカウントとの連携が可能になっている。
データ通信の管理
携帯電話回線を使ったデータ通信料をカウントして制限をかけられる。
根本的なUIは変更なし、細かい改良で利便性を高めた
Android 4.0は、Android 2.x、同 3.xに比べてより細かいところを改良した印象だ。UIが根本的に変わったわけではないので、Android 2.xや同 3.xを使っている人なら、しばらく使えば問題なく慣れることができるだろう。動作も軽快だ。
いくつかの新機能は、既にメーカーが独自に追加していたものが含まれる。そうした機能がAndroid標準になり、非搭載の機種でも使えるようになる。今後、各社がAndroid 4.0を使ってどんなスマートフォンやタブレットを発売するのか楽しみにしたい。また、モデルによってはAndroid 4.0へのアップデートが提供される予定なので、こちらも期待したい。
大画面4.7型液晶搭載のGALAXY NEXUS
GALAXY NEXUSの最大の特徴は、スマートフォンとしてはかなり大きな4.7型液晶だ。解像度も720×1280ドットと非常に高精細で重さは約135g。連続通話時間など駆動時間は未定となっている。
メーカーやキャリアによるカスタマイズがほとんど加えられていない、ほぼ素の状態に近いAndroid 4.0を搭載する。おサイフケータイやワンセグなどは備えない。NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」にも対応していない。GALAXY NEXUSは、Android 4.0をいち早く使いたい人向けと言える。
(文/湯浅英夫)
最終更新:11月29日(火)11時14分
確かソースからコンパイルするにはそれ相応の環境が必要になると聞いている。
Xeon5シリーズ、メモリ16G、HDDも80G以上とか。
それって化け物クラスという事になりそうだ。
暗黒の稲妻