被災地の路面下、多数の空洞…陥没で負傷者も
読売新聞 11月25日(金)8時59分配信

 東日本大震災後の宮城県の道路で、「路面下空洞」とみられる現象が約140か所起きていることが、国や県などの調査で確認された。

 仙台市では約50か所の多くが、建設後に埋め戻された地下鉄駅の上部で発生し、9月には路面陥没で負傷者が出た。各行政機関が補修を急いでいるが、専門家は大事故につながる危険もあるとして、「詳細な調査が必要」と訴えている。

 国土交通省仙台河川国道事務所によると、同市青葉区の国道で9月23日、横断歩道の一部が縦1・7メートル、横85センチ、深さ92センチにわたって陥没し、自転車の男性(42)が転んで顔に軽傷を負った。路面の下には縦4・1メートル、横2・1メートル、深さ92センチの空洞があった。

 事故を受け、同事務所が交通量の多い国道約9キロを調査したところ、仙台市地下鉄南北線の勾当台(こうとうだい)公園駅と五橋駅の上部3か所と、同市内の地下道上部1か所で、地下約50センチ付近に50センチ大の空洞が見つかり、いずれも補修した。

 市もレーダーを使って市道を調査。青葉区などの地下鉄駅周辺約50か所で「空洞のようなもの」が発見され、今後、マイクロスコープで詳しく調べる方針。県道約100キロを対象にした県の調査でも、名取市など86か所で空洞のようなものがあった。大きさは10センチ程度だが、下水管などの上部に比較的多いという。

 同省などは、地震による液状化などで地盤が沈んだためとみている。地下鉄駅の上部での多発は「線路はトンネルで掘ったが、駅は上から穴を開けて埋め戻したため、地盤が緩く、沈下しやすかったのでは」(仙台市担当者)と分析する。

 同省は4~6月、東北と関東の国道で空洞の緊急調査を実施。仙台市の陥没現場周辺も調べたが、この時は発見できなかった。

最終更新:11月25日(金)8時59分

被災地の路面下、多数の空洞や陥没で負傷者も出ている様だ。
よく道路陥没という記事は観た事あるが、結構大きくて深かった記憶があうが・・。

暗黒の稲妻