発生源はブラックホール=「宇宙竜巻」の謎解明―「すざく」などで観測・京大
時事通信 11月25日(金)5時11分配信

 電波望遠鏡で観測すると竜巻のように見える謎のらせん状天体の発生源は、ブラックホールであることが分かった。京都大と慶応大の研究チームがX線天文衛星「すざく」などによる観測で解明し、25日付の日本天文学会専門誌に発表した。「宇宙竜巻」が1960年に発見されて以来、発生源をめぐっては超新星爆発の残骸や回転する中性子星との見方もあった。
 京都大の鶴剛教授によると、宇宙航空研究開発機構が2013年度に打ち上げる次のX線天文衛星を利用し、宇宙竜巻のブラックホールの直接検出を目指すという。
 強い重力があるブラックホールには、周囲の物質が円盤状に渦を巻いて流れ込む。一方、円盤の上下方向には「ジェット」と呼ばれる高エネルギー粒子の噴流ができる。ブラックホールの位置が近くにある別の大天体の影響で揺れ動くと、ジェットがらせん状になり、竜巻のように見えると考えられる。 

最終更新:11月25日(金)6時37分

宇宙の神秘にまた一歩近づいたという所なのかな。

暗黒の稲妻