10月全国消費者物価は0.1%下落、4カ月ぶり
ロイター 11月25日(金)9時4分配信


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 11月25日、10月の全国消費者物価指数は前年比0.1%下落の99.8で、4カ月ぶりのマイナスとなった。都内で7月撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
 [東京 25日 ロイター] 総務省が25日発表した10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、コアCPI、2010年=100.0)は前年比0.1%下落の99.8となった。昨年10月にたばこと傷害保険料が値上げされた影響が一巡し、4カ月ぶりにマイナスに転じた。今年7月に2年7カ月ぶりにプラスとなったばかりだが、デフレ脱却への道のりの遠さが明らかになった格好だ。同時発表した11月の東京都区部コアCPIは前年比0.5%下落だった。

 ロイターがまとめた民間調査機関のコアCPIの予測中央値は、10月全国が前年比0.1%下落、11月東京都区部が同0.3%下落だった。全国は市場予想と一致したが、東京都区部は予想を大きく下回った。

 全国の総合指数は前年比0.2%下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は前年比1.0%下落。

 品目別では、たばこと傷害保険料の値上げの影響がなくなり約0.3%程度の押し下げ要因となった。新米の先高感を背景とした出荷減などで生鮮食品を除く食料が前年比0.2%上昇した一方、テレビが26.3%、宿泊料が4.2%、それぞれ下落した。外国パック旅行は14.9%上昇したが、アジア方面の需要減で9月より上昇幅が縮小し10月の物価指数を押し下げた。

 11月の東京都区部の総合指数は前年比0.8%下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は前年比1.1%下落だった。外国パック旅行の上昇幅縮小が指数を押し下げた。

 市場では、10月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で示された2013年度の消費者物価指数(CPI)の上昇率見通しがプラス0.5%と、政策委員が中長期的な物価安定の目安にしている1%程度とかい離したことを受けて「市場が予想する3年弱の時間軸は当面、揺るがないだろう」(邦銀)との見方が浸透しており、注目度合いは低かったという。

*内容を追加します。

最終更新:11月25日(金)14時0分

物価指数が下がっていても生活に欠かせないエネルギーや食料品の価格はずっと値上がり状態。
それなのに、年金支給額を引き下げるって。
とにかく民主党はやるべき政策の順序が滅茶苦茶。

暗黒の稲妻