リビア内閣人事に部族が抗議デモ、「部外者の政府に反対」
ロイター 11月24日(木)12時16分配信


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 11月23日、リビア新内閣の組閣人事をめぐり、重要ポストを得られなかった部族が暫定政府を承認しないと表明した。写真は閣僚を発表するキーブ暫定首相(右)ら。22日撮影(2011年 ロイター/Mohammed Salem)
 [トリポリ 23日 ロイター] リビアの国民評議会(NTC)がキーブ暫定首相を首班とする内閣を発表した翌日の23日、組閣人事で重要ポストを得られなかった部族がデモを行い、暫定政府を承認しないと表明した。

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 目撃者によると、NTCが拠点を置く東部ベンガジでは、約150人が「部外者による政府に反対する」と書かれた横断幕を掲げ、組閣人事に反対を表明した。デモは、自らの部族出身者が要職に選出されなかったことを不満としたアワギ部族とマガリバ部族が中心となって行われた。

 またベルベル部族が多数派を占める西部ジャドゥでは、約30人の同部族民が中心部の広場で新内閣に抗議。デモ参加者の1人は、同地はカダフィ大佐からの離反を最も早く表明した地域の一つだと指摘。首都トリポリで座り込みデモを行う計画を明らかにした。

 組閣人事に反対するデモはいずれも小規模で、大きな影響を持たない部族によるものとされている。一方、過去数カ月で主要勢力として浮上しながら、新内閣では1人も重要ポストへの選出がなかったイスラム主義勢力からは、現時点では大きな反応は確認されていない。

 22日の組閣人事は、地域や部族などのバランスに配慮した結果とみられている。NTCのアブドルジャリル議長は一部の部族によるデモについて、「意図的に特定の組織、地域、部族を除外するなどしておらず、リビアはすべての人々のためにある」と述べた。

最終更新:11月24日(木)13時7分

絶対的な人間が居なくなると利権争いは発生するのだろう。
しかも多勢で行った武力革命だから皆が認める人が居ないのであろう。
前途多難だろうね。

暗黒の稲妻