米株は大幅続落、欧州債務不安やさえない中国指標で
ロイター 11月24日(木)6時27分配信


拡大写真
 11月23日、米国株式市場は、欧州債務不安やさえない中国指標を受けて大幅続落した。ニューヨーク証券取引所で21日撮影(2011年 ロイター/Brendan McDermid)
 [ニューヨーク 23日 ロイター] 23日の米国株式市場は大幅続落。ユーロ圏の債務危機をめぐる根強い不安や中国のさえない経済統計を背景に売りが優勢となり、S&P500は6日続落となった。

 ダウ工業株30種<.DJI>は236.17ドル(2.05%)安の1万1257.55ドル。

 ナスダック総合指数<.IXIC>は61.20ポイント(2.43%)安の2460.08。

 S&P総合500種<.SPX>は26.25ポイント(2.21%)安の1161.79。過去6日間の下げは7%強となった。

 この行われた独連邦債入札は需要が大きく低迷する結果となり、債務危機の影響がドイツにまで飛び火し始めているとの市場の不安をあおった。

 ホワッツトレーディング・ドットコムのオプション・ストラテジスト、フレデリック・ラフィ氏は「独連邦債入札がさえなかったことで、欧州債務危機がユーロ圏中核国に波及しているのではとの懸念がさらに強まった」と述べた。

 S&P500の10業種すべてがマイナスとなり、欧州債務へのエクスポージャー絡みで金融関連の下げが目立った。JPモルガン<JPM.N>は3.5%安。シティグループ<C.N>は3.9%安。

 エネルギーや商品(コモディティ)など景気敏感株も軟調。石油のシュルンベルジェ<SLB.N>は3.6%安。デュポン<DD.N>は2.9%安。

 株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は6.3%上昇した。

 市場は全般的に薄商いだった。翌日の感謝祭は休場となる。

 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約69億株と1日平均の80億株を下回った。

                   (カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

     終値         11257.55(‐236.17)

   前営業日終値    11493.72(‐ 53.59)

ナスダック総合<.IXIC>

     終値         2460.08(‐61.20)

   前営業日終値    2521.28(‐ 1.86)

S&P総合500種<.SPX>

     終値         1161.79(‐26.25)

   前営業日終値    1188.04(‐ 4.94)

*内容を追加して再送します。

最終更新:11月24日(木)7時24分

行き場の無いドルが円買いに走りだし、更に円高が進む。
世界的大恐慌が近づいてきているのだろうか。

暗黒の稲妻