<保育所>名古屋市が学校などに13カ所建設へ
毎日新聞 11月19日(土)2時29分配信

 全国最多の待機児童を抱える名古屋市は、小学校などの市有地を利用して新たに保育所を建設する。土地と建物を市が民間事業者に貸し出すことで、待機児童の早期解消を図る。来年度予算に13カ所の整備費2億4000万円を計上する。

 市によると、保育所予定地は同市守山区、緑区など待機児童が多い地域が中心。小中学校4校と公園建設予定地、市営住宅の空き室などに施設を造り、児童320人分を確保する。

 小中学校では主に校庭を利用する。新設される民間保育所と合わせて、来年度は計1500人分が整備できるという。

 名古屋市の待機児童数は今年4月現在で1275人で、10年度の598人から倍増している。土地確保などの投資負担から民間事業者の参入が遅れているのも一因だ。市は賃貸物件を利用した保育所に補助金を出す制度も始めたが、「物件が見つからない」との声も出ていた。

 市は来年度から保育所の設置基準を緩和し、園庭スペースがなくても近くの公園などでの代用を認めるなどの対策も発表しており、待機児童解消に向け取り組みを進める方針。【三木幸治】

最終更新:11月19日(土)10時33分

全国最多の待機児童を抱える名古屋市は、小学校などの市有地を利用して新たに保育所を建設する。土地と建物を市が民間事業者に貸し出すことで、待機児童の早期解消を図るそうだ。

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