中日・落合監督強気「負けられる3つを負けただけ」…日本S第5戦
スポーツ報知 11月18日(金)8時2分配信

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3回1死三塁のピンチでマウンドに足を運びチェン(右)を励ます落合監督
 ◆コナミ日本シリーズ2011第5戦 中日0―5ソフトバンク(17日・ナゴヤドーム) なすすべもなく、王手をかけられた。まさかの本拠地3連敗。がけっ縁に追い込まれた中日・落合監督が少し笑いながら、珍しく多弁になった。「3つ負けられる。その3つを負けただけだ。うちの選手をよく表してる。こいつら、瀬戸際に追い詰められないとその気にならないからいかんわ」。何とも“らしい”独特の表現で、ナインにハッパをかけた。

 生命線である「守り勝つ野球」が、音を立てて崩れた。今季初めて中4日で先発したチェン。7回まで2点に抑えていたが、球数が110球目を迎えた8回につかまった。連打と四球で無死満塁のピンチで降板。河原に託すには、荷が重すぎた。松田に押し出し死球を与え、多村に決定的な2点適時打を浴び、このイニング3失点。このシリーズで3点以上の得点を挙げたことがない打線には反撃する力が残っていなかった。

 9回は1、2戦目で決勝打を浴びせた馬原にも抑えられ、5安打完封負け。4年ぶりの日本一を目指し、戻ってきたナゴヤDで3連敗。99年にソフトバンクの前身、ダイエーとの日本シリーズから数えて、本拠地ではホークスに6戦全敗となった。しかも今季限りで退任する指揮官にとっては、第9戦までもつれ込まない限り、本拠地での采配はこれが最後。勝って王手をかけるはずが、初戦から5試合連続で2得点以下は史上初という、「貧打」の記録だけが残った。

 それでもオレ流監督は淡々としたもの。「負ければ終わり。勝てば(その試合を含めて)あと2つできる。そういう戦いをして、てっぺんまで来た」と、レギュラーシーズンで最大10ゲーム差をひっくり返した選手の底力に期待を寄せた。「このシリーズ、ホームで勝てない気がするわ。楽しみだわ、福岡が」。勝つことで全てを証明するしかない。

最終更新:11月18日(金)8時4分

確かに四敗しなければいいんだけど。

暗黒の稲妻