<オリンパス>助言会社に85%配当 巨額資金流す工作
毎日新聞 11月13日(日)10時45分配信

 オリンパスの損失隠し問題で、オリンパスが英医療機器メーカー「ジャイラス」買収に絡んで投資助言会社に報酬の一部を優先株で支払った際、ジャイラスの最終(当期)利益の85%を毎年配当する契約を結んでいたことが12日、わかった。実際には配当は行われなかったが、オリンパスは投資助言会社から優先株を買い戻す際、異例の高配当であることを理由に買い取り額を発行額の3.5倍につり上げていた。投資助言会社が受け取った資金はオリンパスの損失穴埋めに流用されたことが分かっており、第三者委員会などは、菊川剛前会長兼社長ら一部経営陣が投資助言会社に巨額の資金が流れるよう工作した可能性があるとみて調べている。

 毎日新聞が入手した資料などによると、オリンパスは08年2月、投資助言会社に仲介の報酬として額面1億7700万ドル(当時の為替レート換算で約184億円)のジャイラスの新株予約権を付与。配当は額面の10%とした。しかし、オリンパスはジャイラスの再上場中止を理由に、08年9月に投資助言会社に対し、新株予約権の代わりに同額面の優先株を渡した。この際、菊川前会長兼社長ら経営陣は、優先株の配当を「ジャイラスの最終利益の85%」と設定した。

 オリンパスは約2カ月後、「リーマン・ショックの影響で投資助言会社から買い取りを要求された」ことを理由に優先株の買い戻しを決定。実際に配当は行われなかった。しかし、優先株が異例の高配当に設定されたことが、オリンパスと投資助言会社が優先株の買い戻し額を額面の3.5倍の6億2000万ドル(約590億円)に引き上げる根拠になったという。【竹地広憲】

最終更新:11月13日(日)17時43分

技術は一流なのに、モラルは三流。
日本のメーカーが同じ様に海外から見られそうで、本当に迷惑な経営者だ。
何か報道を見てると他にも同じ様な手法を取ってた企業が沢山ありそうな感じなんだが。
ライブドアの粉飾決算のときに比べて対応がぬるいのは気のせいだろうか?
前経営陣は逮捕されてもいいんじゃないのかね。

暗黒の稲妻