<東日本大震災>津波到達点「後世に」と桜植樹 陸前高田
毎日新聞 11月6日(日)20時35分配信


拡大写真
津波が到達した浄土寺の斜面に植えられる河津桜。奥は甚大な被害を受けた市中心部=岩手県陸前高田市で2011年11月6日午前10時29分、須賀川理撮影
 津波の到達点を後世に伝えたい--。東日本大震災の津波で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市で6日、市内の津波到達点に10メートル間隔に桜を植えて線を描く「桜ライン311」の取り組みがスタートした。

【後世に伝えなければならない】3・11 大津波襲来の瞬間

 この日は地元有志を中心に組織した実行委員会が神奈川県松田町から寄贈された河津桜など28本をボランティアらとともに、市中心部が見渡せる浄土寺など15カ所に植樹した。同市の津波到達ラインは173キロに及ぶが、地権者の同意が得られた場所から進め、1万本以上を植えたいとしている。

 自宅の敷地内に苗木2本が植わった農家の佐々木輝昭さん(27)は津波で父親を失い、波をかぶった畑はごく一部しか再開できていない。佐々木さんは「花を見ることで津波を記憶にとどめ、励みにもしたい」と話した。【須賀川理】

最終更新:11月7日(月)2時20分

絶対忘れてはならない東日本大震災の記憶。
大津波により多くの人命が失われた事を後世まで伝えていかなければならない。
甚大な被害を二度と繰り返さないためにも。
この経験を長く長く伝える取り組みが桜の植樹が始めたようだ。

暗黒の稲妻