オリックス、元阪神の井川獲得へ…岡田監督、直接出馬へ意欲
デイリースポーツ 11月4日(金)7時14分配信

 オリックスが、ヤンキース傘下・井川慶投手(32)の獲得へ乗り出すことが3日、明らかになった。今年でヤンキースとの契約が切れる井川は、米国東部時間3日0時1分(日本時間3日13時1分)から他球団との交渉が解禁となった。オリックスは来季が岡田体制3年目。96年以来の優勝を目指すため、岡田彰布監督(53)の阪神監督時代の愛弟子獲得へ総力を挙げる。

 96年以来遠ざかるリーグ優勝奪回に向けて、岡田オリックスが球団史に残る“最強補強”に乗り出すことを決めた。ターゲットは元阪神の絶対エースだった井川だ。

 岡田監督は阪神監督時代、全幅の信頼を寄せていた。監督とエースとしての関係は04~06年の3シーズン。毎年200イニングを投げるスタミナ。それと1試合ごとにみても「毎試合最低7~8回は平気で投げる。あれほど頼りになる先発は井川のほかにおらん」と事あるごとに話していた。

 井川は、ここ数年はヤンキース傘下のマイナー暮らし。だが、メジャー屈指の強豪球団ゆえ、そのチーム事情などから、井川の現時点での正当な力量が低く評価されているのも事実だ。オリックスとしては、環境を変え、特に日本に戻れば、往年の力を十分に発揮できるとみている。

 獲得に向けての支障はない。これまで球団は、タンパリング(事前交渉)にならないよう慎重に動向を見守っていた。日本時間のこの日午後1時1分をもって、井川と日米全球団の交渉が解禁となった。そこで間髪おかずに、獲得方針を明らかにした。

 岡田監督は「ぜひともオリックスの優勝のために力になってもらいたい。井川はまだまだエースとして投げられる。それだけの期待をしている。阪神時代から体が強く、野球のことしか考えず、野球にプラスになることしかしない選手だった」と熱烈エールを送った。

 さらに「オリックスのマウンドで思う存分投げて欲しい。もちろん、自分が話す機会があれば積極的に出て行く」と、直接出馬の意向を示した。

 フロントも全面バックアップする。球団幹部は「球界のルールにのっとって獲得へ、いの一番に乗り出したい。岡田監督からもぜひ欲しいとの要望を受けている。球団を挙げて、誠意を尽くして獲得交渉に入りたい」と明言した。加えて、オリックス本社は1964年設立で、50周年の節目が近い。来年こそ優勝を‐という機運は全社的に盛り上がっているという。

 一方、井川自身は来年もマイナー球団を含めて米球界でのプレーを最優先に考えている。ただし、家族ができた今はもっと落ち着いた環境で野球をやりたいという思いが強く、所属先の見つからない“野球浪人”だけは避ける意向といわれる。

 となると、日本球界復帰へも心が向きそうだ。その場合、複数球団による争奪戦は必至だが、真っ先に獲得意思を示し、元恩師が率いるオリックスへの移籍を決断する可能性は十分ある。

最終更新:11月4日(金)16時38分

オリックスがいきなり手を上げるのは珍しい気がするな。
それだけ必要な選手という事か。
とにかく往年の力が戻れば大きな戦力になる。
先入観こそ、いらない。

暗黒の稲妻