平家の貴人の屋敷跡?神戸で平安後期の建物跡発見
産経新聞 11月1日(火)20時12分配信

 神戸市教委は1日、神戸市兵庫区の祇園遺跡から、平安時代後期(12世紀後半)の建物跡が見つかったと発表した。一帯は平清盛が治承4(1180)年に開いたとされる「福原京」の推定地で、当時隆盛を極めた平家を支えた貴人の屋敷の可能性が高い。福原京の実像に迫る発見として注目を集めそうだ。

 見つかったのは、約80本の掘っ立て柱からなる3棟の建物跡と井戸や区画溝を埋めた跡で、最大の建物は東西約11・8メートル、南北8・6メートル。井戸を埋めた後に建てられており、柱や区画溝の方位などから同一人物の邸宅と考えられる。

 埋められた井戸や溝からは清盛が「福原遷都」を計画したとされる12世紀後期の高級な輸入陶磁器や、烏(え)帽(ぼ)子(し)の破片などが出土。

 周辺では平家関連の庭園や櫓(やぐら)の遺構なども見つかっていて、同志社大学文化情報学部の鋤(すき)柄(がら)俊夫教授(中世考古学)は「平家を支えた重要人物の邸宅であった可能性が極めて高い。中世都市・福原の具体像につながる」と話している。

 現地説明会は3日午後2時から。問い合わせは、祇園遺跡発掘調査事務所((電)090・7488・9744)。

最終更新:11月1日(火)22時0分

日本の歴史は奥が深い。
うっかり工事も出来ないだろうね。

暗黒の稲妻