阪神、“金満”や~めた!選手年俸リストラで“身の丈”経営へ!
夕刊フジ 10月26日(水)16時56分配信
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高額年俸の新井貴や金本、城島ら。来季もこんな笑顔が見られる活躍を祈るばかり(写真:夕刊フジ)
今季4位に沈んだ阪神が、黒字経営を脅かすほど高騰してきた選手年俸を猛省。ここ数年、選手の補強で緩みがちだった財布のヒモの締め直しにかかる。
【フォト】渡辺謙、阪神に激辛エール「真弓で負けている」
一部報道で、今季12勝をあげたランディ・メッセンジャー投手(30)と出来高を含め2年総額500万ドル(約3億8000万円)で再契約に合意したと伝えられた。
これに血相を変えたのが、沼沢正二球団本部長(53)。わざわざ報道陣を集めて「来季もチームに残すことを前提で交渉するが、そのような高い金額は想定していない」と強く否定した。実情と離れた高額が伝われば、他の選手との契約交渉にも影響を与えかねないため、慌ててクギをさした格好だ。
また今オフの獲得候補には、今季14勝を挙げた日本ハム・ケッペル投手(29)も挙がっているが、編成部関係者は「ウチには何億も出して獲れるような余裕はない。いけるとすれば巨人ぐらいでは」と静観ムードを強調する。
こうしたナーバスな反応からも、このオフは厳冬となりそうなのだ。
ここ5年ほどで球団の「金満化」が進んだ。直近の4年だけみても、新井貴浩内野手(34)、城島健司捕手(35)、小林宏投手(33)と大物を次々に獲得。年俸2億円以上の選手は05年の4人(金本、今岡、井川、シーツ)から倍の8人(金本、城島、新井貴、藤川球、鳥谷、マートン、ブラゼル、小林宏は出来高含む)にまで増えた。
今季の支配下選手(外国人を除く)69人の年俸総額は12球団トップの35億4010万円で、2位のソフトバンク(32億6940万円)に3億円近い差をつけている。
リーグ優勝した05年の年俸総額は、12球団中5位の25億4550円と現在の7割程度だったのだから、金額に成績が比例するとは限らない。
そんな『人件費過多』の影響が、球団の損益にも現れてきた。
リーグ優勝した03年は13億円、05年も10億円の利益を出したが、球団関係者は「昨年は約2億円の黒字だが、クライマックスシリーズ(CS)に進出できていなければ、赤字になっていたところ。放映権収入が減った上にCS進出を逃した今年は、より厳しくなるだろう」と“赤字転落”の危機さえあることを明かす。
人件費ばかりが増え、球団の利益が減るというのでは経営の見直しが必要。坂井信也オーナー(63)も「生え抜きで、打てる選手が出てきてほしい」と、他球団からの補強頼みから脱却することを切望している。新体制でスタートを切る2012年は、一気に「身の丈」経営にシフトしていきそうだ。
最終更新:10月27日(木)9時1分
2億円プレーヤーが8人も居りゃ無理もないわな。
暗黒の稲妻
夕刊フジ 10月26日(水)16時56分配信

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高額年俸の新井貴や金本、城島ら。来季もこんな笑顔が見られる活躍を祈るばかり(写真:夕刊フジ)
今季4位に沈んだ阪神が、黒字経営を脅かすほど高騰してきた選手年俸を猛省。ここ数年、選手の補強で緩みがちだった財布のヒモの締め直しにかかる。
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一部報道で、今季12勝をあげたランディ・メッセンジャー投手(30)と出来高を含め2年総額500万ドル(約3億8000万円)で再契約に合意したと伝えられた。
これに血相を変えたのが、沼沢正二球団本部長(53)。わざわざ報道陣を集めて「来季もチームに残すことを前提で交渉するが、そのような高い金額は想定していない」と強く否定した。実情と離れた高額が伝われば、他の選手との契約交渉にも影響を与えかねないため、慌ててクギをさした格好だ。
また今オフの獲得候補には、今季14勝を挙げた日本ハム・ケッペル投手(29)も挙がっているが、編成部関係者は「ウチには何億も出して獲れるような余裕はない。いけるとすれば巨人ぐらいでは」と静観ムードを強調する。
こうしたナーバスな反応からも、このオフは厳冬となりそうなのだ。
ここ5年ほどで球団の「金満化」が進んだ。直近の4年だけみても、新井貴浩内野手(34)、城島健司捕手(35)、小林宏投手(33)と大物を次々に獲得。年俸2億円以上の選手は05年の4人(金本、今岡、井川、シーツ)から倍の8人(金本、城島、新井貴、藤川球、鳥谷、マートン、ブラゼル、小林宏は出来高含む)にまで増えた。
今季の支配下選手(外国人を除く)69人の年俸総額は12球団トップの35億4010万円で、2位のソフトバンク(32億6940万円)に3億円近い差をつけている。
リーグ優勝した05年の年俸総額は、12球団中5位の25億4550円と現在の7割程度だったのだから、金額に成績が比例するとは限らない。
そんな『人件費過多』の影響が、球団の損益にも現れてきた。
リーグ優勝した03年は13億円、05年も10億円の利益を出したが、球団関係者は「昨年は約2億円の黒字だが、クライマックスシリーズ(CS)に進出できていなければ、赤字になっていたところ。放映権収入が減った上にCS進出を逃した今年は、より厳しくなるだろう」と“赤字転落”の危機さえあることを明かす。
人件費ばかりが増え、球団の利益が減るというのでは経営の見直しが必要。坂井信也オーナー(63)も「生え抜きで、打てる選手が出てきてほしい」と、他球団からの補強頼みから脱却することを切望している。新体制でスタートを切る2012年は、一気に「身の丈」経営にシフトしていきそうだ。
最終更新:10月27日(木)9時1分
2億円プレーヤーが8人も居りゃ無理もないわな。
暗黒の稲妻