<ANA>新型機B787が世界初営業飛行 香港へ
毎日新聞 10月26日(水)10時35分配信


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B787の前に並んだ関係者=成田空港で2011年10月26日、米田堅持撮影
 全日空(ANA)が次世代の主力機と位置づける中型新旅客機「ボーイング787」(ドリームライナー)が26日、世界で初めての営業飛行を行うため成田空港から飛び立った。

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 初営業飛行は成田から香港へ向かうチャーターフライトで離陸。フライトを前にANAの伊東信一郎社長は「従来は大型機でないと就航できなかった路線も就航できる。格安航空会社とは違うフルサービスキャリア、ネットワークキャリアとしてアジアナンバーワンをめざしたい」と述べた。また、フライトを担当する丸井祐一機長は「初営業飛行を担当できて光栄。快適なフライトをしたい」と意気込みを語った。

 B787は長さ約56メートル、主翼の幅が60メートル。同級の767-300ERよりも長さが2メートル、翼幅で13メートルとやや大きく、長距離用の777-200ERよりは長さが6メートル小さく、翼幅はほぼ同じ。座席数は約180席(国際線長距離用)~約260席(国内線用)。

 03年に開発計画が決まってから全日空が航空会社として積極的に関与。ボ社にパイロットやエンジニアなどの社員を派遣し計画に積極的に参画してきた。また、機体には新素材の炭素繊維技術を東レが提供するなど、B787の部品の35%が日本製だ。

 また、新素材をふんだんに利用して機体重量を軽減、燃費が同規模の旅客機より2割改善。全日空は現在55機を発注しているが、予定通り17年度内に全機を受領した場合「コスト削減効果は年間100億円ほど」(伊東信一郎・全日空社長)といい、近年、燃料費高騰に悩んでいる航空会社にとって、経営上も大きなプラスが見込まれる。

 当初、ボーイングは07年初飛行、08年初号機引き渡しというスケジュールを組み、全日空も08年夏の北京五輪にあわせて北京線に投入する予定が立てられていた。ところが、飛行を制御するコンピューターソフトの開発遅れなどから予定がたびたび延期され、初飛行は3年遅れの09年12月となり、初号機受領も9月となった。

 B787は、27日に香港から成田へ戻り、成田遊覧フライト、仙台空港や福島空港での復興支援フライトをすることになっている。国内定期便は11月1日から羽田-岡山線、羽田-広島線に就航。国際定期便は12月に羽田-北京線に就航後、来年1月から開設される羽田-フランクフルト線に投入されることが決まっている。【米田堅持】

最終更新:10月26日(水)13時35分

ANAは頑張ってるね。
事故の無い様にお願いしますよ。

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