高まるインラック政権への不信感…タイ洪水
読売新聞 10月19日(水)1時6分配信

 【バンコク=深沢淳一】タイの大洪水が首都バンコクに迫る中、インラック政権が発する情報や危機管理能力への不信感が急速に高まっている。

 タクシン元首相が実権を握る政権側と、同氏に反目する軍やバンコク都知事の連携が不十分との見方も広がっている。

 スクムパン都知事は18日、バンコクとパトムタニ県の境界付近の運河を視察後、記者団に「バンコクは引き続き危険な状況だ」と指摘した。これに対し、政府の洪水対策センターのトップ、プラチャ法相は「首都は被害を受けない。住民はパニックにならないように」と即座に懸念を打ち消した。

 知事は、7月の選挙でタクシン氏の妹インラック首相のタイ貢献党に敗れた民主党の大物党員。「都民に避難を命じるのは私だ」と強調し、「首都防衛」の指揮官をアピールする。首都の危機を巡る政権側と知事の見解の違いに、政治的な思惑があるのは否めない。

最終更新:10月19日(水)1時6分

想定って超えられてしまうので‥。
堤防の高さは過信せず、万全に準備をしてください。
無事をお祈りしています。

暗黒の稲妻