広瀬残れ!将来の指導者に引き留め全力
デイリースポーツ 10月15日(土)9時5分配信


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 ノック中に栗原と共に笑顔をみせる広瀬。右は東出=マツダスタジアム(撮影・市尻達拡)
 広島・松田元(はじめ)オーナー(60)は14日、国内FA権を15日に取得する広瀬純外野手(32)に対し、「(将来は)指導者になって欲しい」と発言。戦力としてはもちろん、幹部候補生として最大級に評価した。宣言すれば、争奪戦は避けられない攻守の要をカープは何としても引き留める考えだ。

 苦労人のハートに響く最高の“口説き文句”だろう。15日に国内移籍が可能となるFA権を取得する広瀬に対し、松田オーナーは「まだ先のことだけど、タイプとしては指導者」と、将来の幹部候補生として考えていることを明かした。

 今年でプロ11年目。故障に泣き続けながらも昨季に花は開いた。ゴールデングラブ賞に初の打率3割で右翼手のレギュラーをつかんだ。

 オーナーは「野球をよく考えている。苦労している分、いろんな工夫をしながら野球をやってきた。守備に対する感性も人とは違うものを持っている。それを言葉にする力も広瀬にはある」と、人柄、野球知識に関し、最大級に評価したのだ。

 もちろん来季以降、戦力として絶対不可欠。今季も故障により、2度の離脱があったが、鉄壁の右翼守備は他を寄せ付けず、打率・285と安定した打撃成績を残している。オーナーは「残ってもらわないといけない」と、全力で残留を訴えていく考えだ。

 この日、マツダスタジアムでの練習後、広瀬は「まだ実感が湧かない。シーズンがすべて終わってからですね」と、多くを語らなかった。鈴木球団本部長は「じっくりと何度でも話すよ」と、シーズン終了直後にも会談を持ち、誠意を伝えていく考えだ。

 守備力に加え、年俸も5000万円と高額ではないため、宣言すれば他球団が獲得へ名乗りを上げるのは間違いない。昨季、FA権を取得した石原は3年総額3億円で残留した。広瀬にも複数年など、好条件が提示されることは濃厚だ。栗原、広瀬、赤ヘルの要の流出阻止へ、カープは今オフ、総力を挙げる。

最終更新:10月15日(土)11時12分

そりゃ球団としては引き留めたいだろうね。
選手を育てては移籍の繰り返しだからね。

暗黒の稲妻