NYダウ、急反発〔米株式〕(14日)☆差替
時事通信 10月15日(土)6時0分配信

 【ニューヨーク時事】週末14日のニューヨーク株式相場は、米小売売上高の改善に加え、インターネット検索最大手グーグルの決算内容が好調だったことを背景に反発し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比166.36ドル高の1万1644.49ドルと、8月3日(1万1896.44ドル)以来約2カ月半ぶりの高値で終わった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同47.61ポイント高の2667.85で終了。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5119万株減の8億4613万株。
 米商務省が朝方発表した9月の小売売上高は前月比1.1%増加し、伸び率が市場予想を上回った。前月がマイナスだった自動車・部品が大幅増加に転じたが主因だが、懸念されているほど米景気は悪くないのではないかとの期待感が広がった。
 また、グーグルが前日引け後に発表した7~9月期決算は、売上高、純利益ともに四半期ベースでの過去最高を更新。ネット広告収入の大幅増加が明らかになり、企業活動が予想以上に活発であることが確認されたことから、株価全体を支える一因となった。
 この日はこのほか、欧州連合(EU)加盟国が23日の首脳会議に向け、債務危機を封じ込めるための効果的な包括対策をまとめるのではないかとの期待感も支援材料となった。
 個別銘柄を見ると、景気敏感や資本財などが値上がりし、複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は約2.3%高、建設機械大手キャタピラーは約3.3%高で引けた。また、エネルギー関連も原油価格の急反発を受けて上昇し、石油大手のシェブロンやエクソンモービルは約2.7%高、約2.3%高でそれぞれ終わった。このほか、グーグルは約5.9%高で終了。また、アップルはスマートフォン(多機能携帯電話)の新機種「iPhone(アイフォーン)4S」の売れ行き好調を背景に上昇し、約3.3%高で引けた。(了)

最終更新:10月15日(土)7時47分

一時的な反発なのか、それとも…。

暗黒の稲妻