<欧州債務危機>スロバキア議会が基金拡充承認 再投票で
毎日新聞 10月14日(金)0時30分配信
【ウィーン樋口直樹】スロバキア議会は13日、財政危機国への融資などを担う欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充策を賛成多数で可決した。11日には連立与党内の足並みの乱れで否決されたが、13日の再投票では最大野党「スメル」が賛成に回った。
これでEFSF拡充策をユーロ圏17カ国がそろって承認。EFSFは実質融資枠が現在の2500億ユーロ(約26兆円)から4400億ユーロに拡大され、(1)財政危機に陥る前の予防的活用(2)各国政府を通じた金融機関の資本増強(3)流通市場での国債購入--が可能になる。
ギリシャの財政危機に端を発した欧州債務危機が深刻化し、仏・ベルギー系金融大手デクシアが破綻に追い込まれ、EFSFの早急な拡充が迫られていた。今後は危機拡大を防ぐため、EFSFの2兆ユーロ程度への規模再拡大などが焦点となる。
スロバキア政府は、野党側がEFSF拡充策の賛成に回る条件としてきた総選挙の前倒しを受け入れ、13日の議会で来年3月の総選挙実施も決めた。
EFSFの拡充策は、7月のユーロ圏首脳会合で合意されたが、スロバキア議会の承認だけが残っていた。ユーロ圏で所得水準が最低レベルのスロバキアには、放漫財政で巨額の財政赤字を抱えたギリシャなど、自国より裕福な国の救済に強い不満があった。
最終更新:10月14日(金)1時16分
ユーロ圏で2番目に貧しい国のスロバキアが一度EFSFを否決した気持ちはわかる。
ギリシャの国民は、政府に文句ばっかり言って、ユーロ圏の国々への感謝と誠意が足らない。
このままだとギリシャは、EUの鼻つまみになりそうな気が…。
暗黒の稲妻
毎日新聞 10月14日(金)0時30分配信
【ウィーン樋口直樹】スロバキア議会は13日、財政危機国への融資などを担う欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充策を賛成多数で可決した。11日には連立与党内の足並みの乱れで否決されたが、13日の再投票では最大野党「スメル」が賛成に回った。
これでEFSF拡充策をユーロ圏17カ国がそろって承認。EFSFは実質融資枠が現在の2500億ユーロ(約26兆円)から4400億ユーロに拡大され、(1)財政危機に陥る前の予防的活用(2)各国政府を通じた金融機関の資本増強(3)流通市場での国債購入--が可能になる。
ギリシャの財政危機に端を発した欧州債務危機が深刻化し、仏・ベルギー系金融大手デクシアが破綻に追い込まれ、EFSFの早急な拡充が迫られていた。今後は危機拡大を防ぐため、EFSFの2兆ユーロ程度への規模再拡大などが焦点となる。
スロバキア政府は、野党側がEFSF拡充策の賛成に回る条件としてきた総選挙の前倒しを受け入れ、13日の議会で来年3月の総選挙実施も決めた。
EFSFの拡充策は、7月のユーロ圏首脳会合で合意されたが、スロバキア議会の承認だけが残っていた。ユーロ圏で所得水準が最低レベルのスロバキアには、放漫財政で巨額の財政赤字を抱えたギリシャなど、自国より裕福な国の救済に強い不満があった。
最終更新:10月14日(金)1時16分
ユーロ圏で2番目に貧しい国のスロバキアが一度EFSFを否決した気持ちはわかる。
ギリシャの国民は、政府に文句ばっかり言って、ユーロ圏の国々への感謝と誠意が足らない。
このままだとギリシャは、EUの鼻つまみになりそうな気が…。
暗黒の稲妻