ヤマネの赤ちゃん、すくすく 県自然保護センター 福井
産経新聞 10月10日(月)7時55分配信

 ■国の天然記念物

 福井県大野市の山林で、ネズミの仲間で国の天然記念物ヤマネの赤ちゃんが見つかり、同市の県自然保護センターが保護、すくすく成長している。センターは今月中にも野生に戻すことを目指している。

 ヤマネは本州や九州などに生息する日本固有種で、準絶滅危惧種に分類される。ネズミに似ているが、尾も毛で覆われ、背中には黒い筋があるのが特徴。主に木の上で生活し、夜行性のため人目には付きにくい。冬には落ち葉の下などで冬眠する。成長しても体長は14センチほど。

 9月上旬、杉を伐採していた地元の森林組合員がヤマネの子12匹を発見、センターに持ち込んだ。当初は指に乗るほど小さく、筆を使って一滴ずつミルクを飲ませた。

 生後間もなかったため、7匹が死に、別の1匹も弱っているが、4匹が元気に育っている。担当の水谷瑞希さんは「冬眠前に自然に返したい」と話している。

最終更新:10月10日(月)11時36分

自然にかえしてあげれるといいね。

暗黒の稲妻