エジプト 市民デモが軍と衝突
10月10日 9時27分


ムバラク政権が崩壊したあと、初めての議会選挙を来月に控えたエジプトで、暫定統治を行う軍に不満を抱く市民のデモが軍の部隊と衝突し、死傷者が出る事態となり、国民の間には、軍に対する反発が高まるなか、選挙を実施できるのかどうか不安の声が出始めています。
エジプトの首都、カイロ中心部にある官庁街で、9日、キリスト教会が壊された事件の暫定政府の対応に不満を抱いたデモの参加者が、警戒に当たっていた軍の部隊と衝突しました。これに若者たちが加わったため、デモの参加者は一気に膨れあがり、このうち一部が暴徒化して、石を投げたり、軍の車両に火をつけたりしました。これに対し軍の部隊は、催涙ガスやこん棒などを使って鎮圧に当たりました。保健省によりますと、この衝突で24人が死亡、およそ160人がけがをしたということです。衝突はその後、カイロ市内の各地に広がり、混乱が続いており、軍の最高評議会は、夜間外出禁止令を出して、事態の収拾を図ろうとしています。エジプトでは、軍の最高評議会が、ムバラク政権崩壊後初めてとなる議会選挙を来月28日から実施すると発表していますが、国民の間には、権力を維持しようとしている軍が民主化の妨げになっているとして、不満が高まっています。今回、軍と市民の間で大規模な衝突が起きたことで、国民の間に軍に対する反発が強まり、混迷が深まることは避けられず、選挙が実施できるのかどうか不安の声が出始めています。

(記事元:NHKニュース)
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111010/k10013155681000.html

益々混迷を深めているといった感じがするんだが…。

暗黒の稲妻