中国一金持ち村 72階建て、超豪華ホテル
産経新聞 10月9日(日)7時55分配信

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記念式典を行った地上高328メートル、72階建ての村営高層ホテル「華西龍希国際大酒店」(河崎真澄撮影)(写真:産経新聞)
【江陰市華西村(中国江蘇省)=河崎真澄】「中国一の金持ち農村」として知られる中国江蘇省の華西村で8日、地上72階建ての高層ホテル「華西竜希国際大酒店」(高さ328メートル)が完成し、建村50周年の記念式典と合わせて報道陣に公開された。15日にも正式開業する。日本の「横浜ランドマークタワー」(同296メートル)より30メートル以上高く、中国本土では6番目の高さという。
ホテルは純金を1トン使った牛の装飾物を置くなど“豪華さ”を売り物とし、「超5つ星」を自称する。宿泊料金は1泊2080元(約2万5千円)からで最高級の部屋は1泊9万9999元(約120万円)もする。
建設費は約25億元(約300億円)で村営企業が建設した。約800の客室のほか数百戸の住宅部分も併設。村民約200人が建設費として1千万元(約1億2千万円)ずつ出資しているのも特徴だ。
同村戸籍をもつ村民の平均年収は42万5千元(約510万円)だが、8割が“徴税”される代わりに、無償で高級住宅や高級車などが支給されている。
華西村はかつて人口千数百人の稲作中心の農村だったが、改革・開放政策の波に乗って村の呉仁宝前党書記(82)が設立した金属加工業や紡績などの村営企業が続々と成功。周囲の農村をいくつも合併したほか、他の省から出稼ぎ農民を約5万人受け入れて工場の労働力を確保した。
資本主義的な手法を採用する一方、毛沢東時代の「集団主義体制」も維持し、都市部と農村部の経済格差が社会問題となる中国で「異質の村」となった。
村全体の“年商”は500億元を超えるが、農業収入はすでに1%以下。呉前書記は8日、「都市化したとも言えるが今でも農村。これが社会主義の中級段階だ」と、独特の発展スタイルに胸を張った。
最終更新:10月9日(日)9時15分
格差がどんどんと広がっていくのだろうね、きっと。
暗黒の稲妻
産経新聞 10月9日(日)7時55分配信

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記念式典を行った地上高328メートル、72階建ての村営高層ホテル「華西龍希国際大酒店」(河崎真澄撮影)(写真:産経新聞)
【江陰市華西村(中国江蘇省)=河崎真澄】「中国一の金持ち農村」として知られる中国江蘇省の華西村で8日、地上72階建ての高層ホテル「華西竜希国際大酒店」(高さ328メートル)が完成し、建村50周年の記念式典と合わせて報道陣に公開された。15日にも正式開業する。日本の「横浜ランドマークタワー」(同296メートル)より30メートル以上高く、中国本土では6番目の高さという。
ホテルは純金を1トン使った牛の装飾物を置くなど“豪華さ”を売り物とし、「超5つ星」を自称する。宿泊料金は1泊2080元(約2万5千円)からで最高級の部屋は1泊9万9999元(約120万円)もする。
建設費は約25億元(約300億円)で村営企業が建設した。約800の客室のほか数百戸の住宅部分も併設。村民約200人が建設費として1千万元(約1億2千万円)ずつ出資しているのも特徴だ。
同村戸籍をもつ村民の平均年収は42万5千元(約510万円)だが、8割が“徴税”される代わりに、無償で高級住宅や高級車などが支給されている。
華西村はかつて人口千数百人の稲作中心の農村だったが、改革・開放政策の波に乗って村の呉仁宝前党書記(82)が設立した金属加工業や紡績などの村営企業が続々と成功。周囲の農村をいくつも合併したほか、他の省から出稼ぎ農民を約5万人受け入れて工場の労働力を確保した。
資本主義的な手法を採用する一方、毛沢東時代の「集団主義体制」も維持し、都市部と農村部の経済格差が社会問題となる中国で「異質の村」となった。
村全体の“年商”は500億元を超えるが、農業収入はすでに1%以下。呉前書記は8日、「都市化したとも言えるが今でも農村。これが社会主義の中級段階だ」と、独特の発展スタイルに胸を張った。
最終更新:10月9日(日)9時15分
格差がどんどんと広がっていくのだろうね、きっと。
暗黒の稲妻