「留め金」海底の山破壊が大震災誘発 防災科学研が分析
産経新聞 10月8日(土)7時55分配信


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巨大地震と海山(写真:産経新聞)
 東日本大震災の巨大地震は、プレート(岩板)境界に沈み込んだ海底の山(海山)の破壊が引き金となって起きた可能性があることが、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の分析で7日、分かった。謎だった巨大地震の仕組みの解明につながる成果で、12日から静岡市で開かれる日本地震学会で発表する。

 この海山は現在、宮城県沖約150キロの海底下にあるとみられる。太平洋プレートに乗って西へ移動しており、約100万年前、東北地方が乗っている北米プレートの下へ日本海溝から沈み込み始めたという。

 東北地方の日本海溝沿いのプレート境界は摩擦が小さいため固着しにくく、マグニチュード(M)9級の巨大地震は起きないとされてきた。しかし、この海山がプレート境界に引っ掛かることで“留め金”の役割を果たし、巨大エネルギーが蓄積されていたらしい。

 今回の分析で、海山が数百年程度の間隔で一部が壊れて留め金がはずれ、プレート境界が滑り、巨大地震が繰り返されていた可能性が浮上した。同研究所の熊谷博之主任研究員は「この海山による巨大地震は将来も繰り返し起きるだろう」とみている。

 熊谷研究員らは大震災の長周期地震波の分析から、震源を中心とする半径約70キロの狭い領域が約50メートル滑ったと推定。この場所では沈み込んだ海山とみられる地下構造が6年前に報告されていたほか、海山が原因とされる1994年のインドネシアの地震と地殻変動が類似することも突き止めた。

最終更新:10月8日(土)14時37分

今後も大進が起きる可能性はあると…いう事でいいのだろうか?。
こればかりはどうしょうもないんだろうな。
地震が起きる前にある程度防げる予防があれば事前にに対策も出来るだろうしね。
これらの研究は引き続き行われるだろうし頑張ってください・・と思う次第である。

暗黒の稲妻