イオン、「マルナカ」を400―500億円で買収へ=関係筋
ロイター 10月5日(水)14時30分配信


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 10月5日、小売り大手のイオンが、四国・中国地方で地場最大手の食品スーパー「マルナカ」を買収することが分かった。写真は2008年11月撮影(2011年 ロイター)
 [東京 5日 ロイター] 小売り大手のイオン<8267.T>が、四国・中国地方で地場最大手の食品スーパー「マルナカ」(高松市)を買収することが5日、分かった。買収金額は400―500億円で、同日午後に正式発表する。

 複数の関係筋がロイターに述べた。イオンは中国・四国での出店が160店舗程度にとどまっており、マルナカ買収で、四国・中国地方を強化し、集中した店舗展開を行いたい考え。

 関係筋によると、イオンは「マルナカ」とグループ会社の「山陽マルナカ」(岡山市)のほぼ全株を取得する。マルナカの負債約500億円もイオンが肩代わりする。店舗名は、基本的に「マルナカ」を継続する。

 イオンが行った買収のなかで、負債を含む買収総額は、ダイヤモンドシティ(1663億円)に次ぐ規模となる。

 マルナカの2010年3月期のグループ売上高は3561億円。マルナカ単体では売上高が2050億円、経常利益が57億円。四国4県と淡路島で約140店舗を展開しており、岡山を中心に兵庫、大阪、広島に出店している系列の山陽マルナカを併せると、グループでは200店舗を越える。

 買収により、四国・中国地方のイオングループの店舗は360店舗強に増え、域内の出店数ではトップになるほか、同地域での売上高も第3位から1位に躍り出る。

 2011年2月期の連結売上高ではセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>がトップだったが、マルナカグループが加わることもあり、イオンが日本の小売業で売上高トップになる見通し。

 イオンの広報担当者は「ノーコメント」としている。

 マルナカは、昨年8月、プライベートブランド(PB)商品・電子マネー・物流システムなどでイオンと業務提携を結んでいた。マルナカは1952年設立の老舗で、今年度に創業50周年を迎える。長男で専務の中山明憲氏への社長交代を明らかにするなど、世代交代も進める中で、イオンの傘下に入り、あらたな展開を模索する。 

 マルナカの株式は、中山芳彦社長が36.5%、マルナカ開発が30.5%、中山喜美代氏が22.6%、中山明憲氏が10.4%を保有している。

最終更新:10月5日(水)14時32分

小売りの全国制覇でもするんだろうかね。
こうして大手しか生き残れなくなり、地元経済はガタガタになっていくのだろう。
大規模小売店舗法を復活させるべきだと思うのだが。

暗黒の稲妻