東芝とソニー、高解像度「4K」テレビ発表 独自技術で海外勢対抗
フジサンケイ ビジネスアイ 10月4日(火)8時15分配信


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東芝が発表した高解像度の裸眼3Dテレビ「レグザ55X3」=3日、千葉市美浜区の幕張メッセ(写真:フジサンケイビジネスアイ)
 東芝とソニーは3日、現行フルハイビジョン方式の4倍の画像解像度を持ち、高精細の映像を実現する「4K」テレビなどを相次いで発表した。エコポイント制度や地上デジタルによる特需の反動で国内のテレビ販売台数が落ち込み、韓国のサムスン電子など海外勢が急伸する中、独自技術を生かした「次世代映像」で差別化を図り、活路を見いだしたい考えだ。

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 東芝が12月中旬に発売する「レグザ55X3」(市場想定価格90万円)は独自の映像エンジンを駆使。専用眼鏡なしで立体映像を鑑賞できる従来の「裸眼3D」機能に加え、従来比4倍の高解像度を新たに実現した。「リアルな3D映像を専用眼鏡をかけるストレスなしで楽しめる」(大角正明上席常務)という、二兎を追った製品だ。

 同時に発表したブルーレイ録画機「レグザサーバーDBR-M190」(同20万円)は、大容量ハードディスクと画像圧縮機能の併用で、地上デジタル放送6チャンネル分を15日間連続で自動保存できる超長時間録画を実現。あらかじめ録画予約をしなくても、見逃した番組は「ボタン一つで呼び出せる」(大角氏)という。

 ソニーは同日、業務用に販売していた「4Kプロジェクター」を家庭用に転用した機器(168万円)を発表。「4K映像」を視聴できるコンテンツは現在は映画のみだが、同社の担当者は「ロンドン五輪やサッカーW杯などのスポーツを楽しめるように放送業界と共同で取り組みたい」と意気込む。

 一方、シャープも60型の4K液晶テレビの試作品を開発。各社は、千葉市の幕張メッセで4日に開幕するアジア最大級の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2011」に、新製品などを出展する。テレビ事業は昨年の「3D元年」から、今年は「4K元年」へと軸足を移すことになりそうだ。

最終更新:10月4日(火)8時15分

日本のメーカには頑張って欲しいね。

暗黒の稲妻