キンドル・ファイアは原価割れ、1台209ドル=調査会社
ロイター 10月2日(日)14時5分配信


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 9月30日、アイサプライによると、米アマゾンが199ドルで発売するタブレット型端末「キンドル・ファイア」の推定原価は209.63ドル。写真は28日の発表会で端末を掲げるアマゾンのベゾスCEO(2011年 ロイター/Shannon Stapleton)
 [サンフランシスコ 30日 ロイター] 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が199ドル(約1万5300円)という低価格で発売するタブレット型端末「キンドル・ファイア」について、米調査会社アイサプライは30日、推定原価が209.63ドルになるとの調査結果を明らかにした。

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 アイサプライは、キンドル・ファイアの製品原価が191.65ドルで、製造費を含めると209.63ドルになるとしており、推定通りなら、アマゾンは1台製造するごとに約10ドルの損失を出すことになる。

 この件について、アマゾンは30日午後時点でコメントしていない。

 投資家やアナリストは28日の発表以降、199ドルというキンドル・ファイアの価格が原価かそれ以下と推測しており、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・ミュンスター氏は、1台ごとに50ドルの損失が出るとの見方を示している。

 アイサプライのアナリスト、ウェイン・ラム氏によると、アマゾンはキンドル・ファイアを通じて同社の商品やサービスの購入を促し、端末販売の損失をカバーしたい考えだという。

 米アップル<AAPL.O>「iPad(アイパッド)」の半値以下という低価格戦略で、その強力なライバルになるとみられるキンドル・ファイアだが、同じ米グーグル<GOOG.O>の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載するソニー<6758.T>や韓国のサムスン電子<005930.KS>などのタブレットには値下げ圧力が強まるとみられている。

最終更新:10月2日(日)15時3分

今は原価割れだとしても、普及したら回収できる見込みは高い。
経営戦略だろうね。

暗黒の稲妻