<求職者支援制度>10月1日スタート 定員10分の1に
毎日新聞 9月29日(木)2時30分配信
失業手当を受けられない人が無料で職業訓練を受講でき、所得が低い人には月額10万円の生活費も支給される国の緊急人材育成支援事業が10月1日から「求職者支援制度」に衣替えし、恒久化される。ところが現行事業の最後となる9月開講講座の定員数は10万人を超えているのに新制度に変わる10月分は1万人と10分の1だ。新制度への参入要件が厳しくなったため基準が緩い間に「駆け込み」で開講し、10月以降は様子見という業者も多いとみられる。
現行事業は自公政権が09年度の補正予算で基金を積み、11年度末までの時限措置として始めた。民間業者によるパソコンや介護などの技能訓練が中心だ。だが、一部講座には「講師がテキストを棒読みするだけ」といった苦情が寄せられたため、民主党政権は今年5月に成立した法律で恒久制度とする一方、参入業者には▽申請する訓練と同等の訓練実績が過去1年以内にある▽現行事業での就職率が30%または35%以上--などの条件を課した。
厚生労働省などによると4~8月の講座の総定員数は月平均5万人程度。それが9月に10万5064人(4552コース)へ倍増。10月は一転、1万836人(501コース)まで急減している。IT関連の訓練をしている業者は「新制度でも事業が成り立つか見極めたい企業が多い」と言う。【石川隆宣】
最終更新:9月29日(木)9時8分
誰のための支援なのか。
どちらを向いている支援なのか。
暗黒の稲妻
毎日新聞 9月29日(木)2時30分配信
失業手当を受けられない人が無料で職業訓練を受講でき、所得が低い人には月額10万円の生活費も支給される国の緊急人材育成支援事業が10月1日から「求職者支援制度」に衣替えし、恒久化される。ところが現行事業の最後となる9月開講講座の定員数は10万人を超えているのに新制度に変わる10月分は1万人と10分の1だ。新制度への参入要件が厳しくなったため基準が緩い間に「駆け込み」で開講し、10月以降は様子見という業者も多いとみられる。
現行事業は自公政権が09年度の補正予算で基金を積み、11年度末までの時限措置として始めた。民間業者によるパソコンや介護などの技能訓練が中心だ。だが、一部講座には「講師がテキストを棒読みするだけ」といった苦情が寄せられたため、民主党政権は今年5月に成立した法律で恒久制度とする一方、参入業者には▽申請する訓練と同等の訓練実績が過去1年以内にある▽現行事業での就職率が30%または35%以上--などの条件を課した。
厚生労働省などによると4~8月の講座の総定員数は月平均5万人程度。それが9月に10万5064人(4552コース)へ倍増。10月は一転、1万836人(501コース)まで急減している。IT関連の訓練をしている業者は「新制度でも事業が成り立つか見極めたい企業が多い」と言う。【石川隆宣】
最終更新:9月29日(木)9時8分
誰のための支援なのか。
どちらを向いている支援なのか。
暗黒の稲妻