次期戦闘機に欧米3機種応募 最新鋭F35の開発焦点
産経新聞 9月26日(月)23時16分配信

 防衛省は26日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に関する製造メーカーなどからの提案書の募集を締め切り、米英などが共同開発中のF35ライトニング2、米海軍のFA18E/F、欧州共同開発で英独伊などが採用しているユーロファイターの3機種が応募した。防衛省は年内の機種選定に向け審査を本格化させるが、F35の開発状況や国内防衛産業の基盤維持への貢献度が焦点となる。

 FXは老朽化した空自F4戦闘機の後継で、約40機を取得する。11月末までに導入機種を決め、12月に安全保障会議で了承を得た上で平成24年度予算案に数機分の調達経費を計上する。

 審査では3機種の提案書の内容について、(1)機体や武器の性能(2)維持管理を含む経費(3)国内企業の参加形態(4)納入後の支援態勢-の項目で点数化し、最も得点の高い機種を選ぶ。

 敵のレーダーに捕捉されにくいステルス性の高さが特徴で最新鋭の「第5世代機」はF35のみで、空自に導入を求める声が強い。

 ただ、開発の最終段階となる運用試験は29年春まで待たなければならず、政府が要求する同年3月までの完成機の納入が不安視されている。

 また、空自F2戦闘機が27日の最終号機納入で生産ラインが止まる中、国内の戦闘機生産・技術基盤の維持もFX選定で重要な検討項目となる。ほかの2機種と違い、F35はライセンス生産の望みが薄く、防衛省がこれをどう判断するかも注目される。

最終更新:9月27日(火)8時54分

ブラックボックスなしのユーロファイターをライセンス生産すれば、国産戦闘機の開発にも大きくプラスになるのでは?

暗黒の稲妻