高校奨学金、11府県が将来資金不足の可能性
読売新聞 9月22日(木)22時20分配信

 2005年度から都道府県に移管された高校奨学金事業について、会計検査院が20府県を抽出して試算したところ、11府県が将来、文部科学省からの交付金や学生からの返済だけでは奨学資金が不足する恐れがあることが分かった。

 資金不足が予測されたのは、京都、大阪、茨城、神奈川、長野、愛知、兵庫、愛媛、福岡、長崎、熊本の11府県。検査院が20府県について、05年度から31年度までの奨学金貸与額の見込みと、学生からの返済金、国からの交付金を試算したところ、11府県は31年度までに貸与額が、収入となる交付金と返済額を上回り、最も多い福岡県では約321億円を県が負担する見込みとなることが分かった。

 正確な収支予測を立てずに事業を運営しているところが多く、未返済者に対する法的措置や、回収業務の外部委託を行っていないところもあった。検査院は文科省に対し、都道府県の運営状況の調査や必要に応じた助言を行うよう求めた。

最終更新:9月22日(木)22時20分

奨学金制度もそろそろ限界に来てるんだろうか。

暗黒の稲妻