志賀直哉の観音像発見=早大で、谷崎潤一郎が譲渡
時事通信 9月21日(水)5時27分配信

 作家・志賀直哉が昭和初期に谷崎潤一郎から譲り受け、戦後所在が分からなくなっていた観音像が、早稲田大学会津八一記念博物館(東京都新宿区)に収蔵されていることが分かった。相愛大人文学部の呉谷充利教授らの研究グループが21日までに発表した。
 呉谷教授らによると、この観音像は平安時代に作られた木造の菩薩立像で高さ約95センチ。1927年(昭和2年)3月ごろ、志賀と谷崎が奈良市内の骨董(こっとう)品店で見つけ、2人とも気に入ったが谷崎が購入した。当時の値段は3000円で、現在の1000万円に相当するという。
 志賀は32年に谷崎から観音像を譲り受け、奈良市内の自宅に飾った。38年に東京に転居した後も所有していたが、戦後の困窮で売却して以後、行方が分からなくなっていた。
 今年9月、観音像が会津八一記念博物館にあると情報が入り、呉谷教授らが博物館に照会。志賀の遺族が持っていた写真と照合し、同じものと判明したという。 

最終更新:9月21日(水)9時58分

文化財の宝庫だね。
盗難に遭わない様にしっかり管理が必要だね。

暗黒の稲妻