スズキ会長、VWとの提携「経営の足かせ」 解消を発表
産経新聞 9月12日(月)18時54分配信


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VWとの提携解消を発表する(左から)スズキの原山保人副社長、鈴木修会長兼社長、鈴木俊宏副社長=12日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)(写真:産経新聞)
 スズキは12日、2009年12月に結んだ独フォルクスワーゲン(VW)との資本・業務提携を解消すると発表した。今後、VW側に申し入れ、提携解消に向けた協議を開始する。両社の世界販売台数を合算すると、世界一の自動車会社に躍り出るという大型提携だったが、スズキへの経営関与を強めようとするVWと、「対等の関係」を強調していたスズキの対立が深まり、具体的な成果を出すことなく終結する。

 同日、都内で会見したスズキの鈴木修会長兼社長は「経営哲学であるイコールパートナーと自主独立を曲げてまで、提携関係を続けていれば、スズキの経営の足かせになる。提携から1年9カ月と、早い段階で解消できてよかった」と、さばさばした表情で語った。

 スズキとVWは、環境車の共同開発などを目的に、VWがスズキ株を19・89%取得することなどで、資本・業務提携した。当初はVW側がハイブリッド車や電気自動車などの環境技術を提供し、スズキは低価格の小型車生産などの技術を供給することで相乗効果を狙っていた。

 しかし、VWが3月に株主への報告書に「スズキはVWの持ち分法適用会社」と明記したことにスズキが反発。スズキがVWの技術供与を受けると、スズキが他社へのOEM(相手先ブランドによる生産)生産ができなくなるなど、さまざまな制約もかけられるようになり、提携解消を決めた。

 VWが約2000億円を投じて保有しているスズキの発行済み株式の19・89%の保有株については、スズキが自社株買いによって買い戻す計画だ。環境車についても自社開発を進める考えだ。

最終更新:9月12日(月)20時23分

実質乗っ取りに近いようにも見えたけどね。
ある意味ワンマンのスズキだったから助かったのだろうか。

暗黒の稲妻