日銀、円高に強い懸念 企業マインド悪化、産業空洞化も警戒
産経新聞 9月12日(月)10時36分配信

 日銀が12日公表した8月4日の金融政策決定会合議事要旨によると、複数の委員が「震災に伴う供給面の制約を克服しつつあるこの時期に、円高が進むことは企業マインドを大きく悪化させる可能性がある」と指摘、円高の進行に強い懸念を示したことが分かった。

 また、多くの委員が「電力供給をめぐる不確実性や急激な円高の進行などを背景に、企業の海外シフトが加速する可能性にも注意する必要がある」とし、国内企業の海外流出による産業空洞化を警戒した。

 日銀は景気の先行きについて、欧米の財政不安問題や景気減速、それらに端を発した円高などを踏まえ、「景気の下振れリスクに、より留意すべき情勢になっている」と判断。この日の会合で決定した資産買い取り基金の増額をめぐり、「先行きのさまざまなリスクを念頭に置いて、この時点で十分な緩和を行うという日銀の政策姿勢を明確に示す観点から、インパクトのある金額とすることが適当」との見解で一致。多くの委員が「過去の増額幅である5兆円を上回る10兆円とすることが適当」との考えを示した。

最終更新:9月12日(月)14時19分

本当どうなるんだろうかね。
このまま空洞化が進めば・・・と考えるとちょっと怖いが。

暗黒の稲妻