大阪地検証拠改ざん隠避、元特捜部長ら無罪主張
読売新聞 9月12日(月)10時26分配信


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大坪弘道・元特捜部長(12日午前9時29分、大阪地裁前で)=大久保忠司撮影
 大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件に絡み、犯人隠避罪に問われた元部長・大坪弘道(58)、元副部長・佐賀元明(50)両被告(いずれも懲戒免職)の初公判が12日午前、大阪地裁(岩倉広修(ひろみち)裁判長)であった。

 罪状認否で大坪被告は「犯人隠避を犯す意思や、元副部長との共謀はない」、佐賀被告も「証拠品改ざんがあった認識はない」などと起訴事実を全面否認し、無罪を主張した。特捜幹部としての犯罪が裁かれる前例のない裁判は12月22日に結審し、来年3月にも判決が言い渡される見通しだ。

 冒頭陳述で検察側は、昨年1月30日、元主任検事・前田恒彦受刑者(44)(証拠隠滅罪で実刑)の同僚の国井弘樹検事(36)(現・法務総合研究所教官)らが、郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)データの改ざんを佐賀被告に報告。同日夜、前田受刑者が佐賀被告との電話で改ざんを認めた。2月1日、佐賀被告が大坪被告に伝え、その後、前田受刑者に誤って書き換えたことにするよう指示したり、地検首脳に「問題ない」と報告したりした――などと主張した。

 もみ消しの動機については、大坪被告が前田受刑者の逮捕や、大阪地検特捜部、検察全体への悪影響を懸念し、改ざんを知る検事にかん口令を敷くこととし、佐賀被告もこれを了解した、と指摘。昨年9月に改ざんが発覚した際にも、前田受刑者らに「(改ざんが)故意か否かは内心の問題だ」と口止めするなど、証拠品改ざんのもみ消しを図っていた、と述べた。

 一方、大坪、佐賀両被告側は公判で、前田受刑者からは改ざんではなく、FDデータを誤って書き換えたと聞いており、犯人隠避罪には当たらないと主張する方針。佐賀被告側は冒頭陳述で、「前田受刑者は『過失のストーリー』を佐賀被告に報告し、改ざんは告白していない」と訴えた。

最終更新:9月12日(月)11時48分

失うものは無いんだから総て話をしてスッキリしちゃえばいいのに。
検察も蜥蜴の尻尾切りで責任転換、保身に全力なんだね。
結局の所官僚と体質は同じという訳だ。

暗黒の稲妻