ノンアルコール人気、飲料市場に活気 健康志向も相まって、ワイン・梅酒にも拡大
MONEYzine 9月10日(土)16時0分配信

 ノンアルコールビール市場は急成長しており、今年も大幅な増加が見込まれている。ビール以外の酒類メーカーも相次いでノンアルコール飲料を発売し、消費者の獲得に乗り出している。アルコール分が1%未満なら清涼飲料に属するが、あえてアルコール分0%を強調し、アルコールを飲まない消費者の支持拡大を狙っている。

 その1つがワインテイスト飲料。ワインメーカーのメルシャンは、アルコール0.00%のノンアルコール・ワインテイスト飲料「メルシャンフリー スパークリング」を11月30日より全国で発売すると発表した。「メルシャンフリー スパークリング」は、ビールテイスト飲料「キリン フリー」でノンアルコールビール市場を牽引するキリンビールと共同で開発した。

 ワインらしさを表現するため「口中の香り」にこだわり、ブドウ由来の豊かな香りを引き出す独自の製法で、甘さが残らず香り豊かでさわやかな味わいを実現した。白とロゼの2種類を用意。価格はオープンだが、420円前後での販売が想定されている。

 ワインテイスト飲料は、老舗ワイナリー「シャトー勝沼」も、昨年から販売を始めている。アルコールを生成しない特許製法で、飲みごたえのある「アルコール0.00%」のワインテイストの飲料に仕上げた。ブドウを発酵させず、緑茶成分を加えて赤ワインの渋みを再現した「カツヌマグレープ」と、酒石酸などの有機酸が多く含まれている「カツヌマグレープ白」があり、1本980円で販売されている。美容や健康を意識した消費者だけでなく、妊娠中や授乳中でお酒が飲めない女性に支持され、既存のワイン以上に売れているという。

 今年の3月には、チョーヤ梅酒が梅酒ソーダ「ウメッシュ」のノンアルコールタイプ「チョーヤ 酔わないウメッシュ」の販売を始め、話題となった。

 ノンアルコール飲料の市場には、健康を意識した新商品の投入が相次いでおり活気付いている。お酒を飲めない人だけでなく、健康志向の強い消費者も巻き込んで、市場はさらに拡大しそうだ。

(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

0%の需要はあると思うが、子どもがアルコールへのステップとしなければよいが・・・。

暗黒の稲妻