「最大600億ドル浪費」イラク・アフガン復興支援で
産経新聞 9月1日(木)7時55分配信
【ワシントン=犬塚陽介】米議会の独立調査委員会である戦時契約委員会は31日、米政府がイラクやアフガニスタンで発注した復興支援に関する戦時契約のうち、過去10年で最大600億ドル(約4兆5940億円)が不正や管理態勢の不備のため浪費されたとする調査結果の報告書を発表した。巨額の財政赤字を抱えて米国民に厭戦(えんせん)気分が広がる中、米政府のずさんな支援管理態勢に批判が集まりそうだ。
AP通信によると、米国は2011会計年度までに2060億ドルをイラクとアフガンに投資しており、無計画な支援や管理態勢の不備で20~30%が無駄遣いとなった可能性が高いという。
報告書は実例を挙げて浪費体質を批判しており、09年から3億6千万ドルを投じてアフガン農民に小麦の種と肥料を配布した支援策では、物資をパキスタンで転売する事例が多発し、農業振興にほとんど効果がなかったと指摘した。
米政府の発注する建設事業や物資運搬では、契約を受注した地元業者にアフガン武装勢力がトラブル回避の“みかじめ料”を要求し、武装勢力にとり麻薬取引に次ぐ資金源となっていると批判した。
報告書は言及を避けているが、武装勢力に渡った資金は、イスラム原理主義勢力タリバンに還元されている可能性が高いとされ、敵対勢力を米国の支援資金が手助けする皮肉な結果となっているとみられる。
戦時契約委は「10年間のイラクとアフガンの戦争で、米国は考慮や統制なしに、あまりにも多くの分野で請負業者を使ってきた」と指摘。契約内容や実施状況などを監督する政府高官ポストの設置など、支援態勢の徹底的な見直しが必要と提言している。
最終更新:9月1日(木)15時8分
10年間で最大630億ドル(約4兆5940億円)・・。
とんでもない金額だな。
余りにも杜撰過ぎると言えばそれ迄なのかもしれないが・・。
暗黒の稲妻
産経新聞 9月1日(木)7時55分配信
【ワシントン=犬塚陽介】米議会の独立調査委員会である戦時契約委員会は31日、米政府がイラクやアフガニスタンで発注した復興支援に関する戦時契約のうち、過去10年で最大600億ドル(約4兆5940億円)が不正や管理態勢の不備のため浪費されたとする調査結果の報告書を発表した。巨額の財政赤字を抱えて米国民に厭戦(えんせん)気分が広がる中、米政府のずさんな支援管理態勢に批判が集まりそうだ。
AP通信によると、米国は2011会計年度までに2060億ドルをイラクとアフガンに投資しており、無計画な支援や管理態勢の不備で20~30%が無駄遣いとなった可能性が高いという。
報告書は実例を挙げて浪費体質を批判しており、09年から3億6千万ドルを投じてアフガン農民に小麦の種と肥料を配布した支援策では、物資をパキスタンで転売する事例が多発し、農業振興にほとんど効果がなかったと指摘した。
米政府の発注する建設事業や物資運搬では、契約を受注した地元業者にアフガン武装勢力がトラブル回避の“みかじめ料”を要求し、武装勢力にとり麻薬取引に次ぐ資金源となっていると批判した。
報告書は言及を避けているが、武装勢力に渡った資金は、イスラム原理主義勢力タリバンに還元されている可能性が高いとされ、敵対勢力を米国の支援資金が手助けする皮肉な結果となっているとみられる。
戦時契約委は「10年間のイラクとアフガンの戦争で、米国は考慮や統制なしに、あまりにも多くの分野で請負業者を使ってきた」と指摘。契約内容や実施状況などを監督する政府高官ポストの設置など、支援態勢の徹底的な見直しが必要と提言している。
最終更新:9月1日(木)15時8分
10年間で最大630億ドル(約4兆5940億円)・・。
とんでもない金額だな。
余りにも杜撰過ぎると言えばそれ迄なのかもしれないが・・。
暗黒の稲妻