カダフィ大佐、拠点撤退か=支持派の抵抗続く―反政府勢力、政権移行に着手・リビア
時事通信 8月24日(水)8時55分配信

 【カイロ時事】リビアのテレビ局によると、カダフィ大佐は24日、地元ラジオ局を通じ、首都トリポリの居住区兼軍事基地バーブ・アジジヤから撤退したことを認め、これは戦術的行動だと主張した。同大佐はまた、「侵略」に対し死か勝利まで戦うと宣言した。ロイター通信が伝えたもので、事実とすれば、大佐が逃亡してでも徹底抗戦する意思を示した形だ。
 反政府勢力は23日、バーブ・アジジヤを制圧したが、大佐とその家族の行方は分かっていない。カダフィ大佐のイブラヒム報道官も同テレビに対し電話で、何年でも反政府勢力に抵抗し、リビアを「火山、溶岩や火」に変えると警告した。
 こうした中、衛星テレビ局アルアラビアによると24日未明、トリポリ市内に数十発のミサイルが撃ち込まれたほか、首都西部のアジェラトがミサイルと戦車で攻撃されるなど、大佐支持派の抵抗が続いている。
 一方、リビア反政府勢力の連合体「国民評議会」幹部のジブリル氏は23日、ドーハで記者会見し、カダフィ政権の完全崩壊をにらんだ政権移行に直ちに着手する意向を示した。
 ジブリル氏は「すべてのリビア人が兄弟として結束し、民主国家としての新生リビアを構築する」と訴えた。
 同評議会のアブドルジャリル代表はこれより先、東部ベンガジにある国民評議会の拠点について、首都トリポリの制圧が完了した段階で同地に移す方針を表明していた。トリポリのカダフィ大佐拠点の制圧により、移転は一両日中に実現されるとの観測も出ている。
 同代表はフランスのテレビ局に対し、トリポリでの3日間の戦闘で、400人が死亡、2000人が負傷したと明らかにした。 

最終更新:8月24日(水)13時39分

民主化が実現すれば喜ばしいが現実的には、アフガニスタンやイラクの様な無政府状態になるんだろうか。
国民の苦悩はまだ続くのだろうか。

暗黒の稲妻