34億年前の微生物化石=世界最古級、硫黄養分に―豪州
時事通信 8月22日(月)19時40分配信

 オーストラリア西部の約34億年前の地層から、硫黄を養分とする原始的な微生物の化石を発見したと、ウエスタン・オーストラリア大と英オックスフォード大の研究チームが22日、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に発表した。発見場所のピルバラ地域は原始的な生物化石が見つかることで知られ、世界最古級という。
 この化石は直径が5~25マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の丸い細胞のような物が数珠つなぎになっていたり、同7~20マイクロメートルのチューブ状だったりして、硫黄を養分にして生じたと考えられる黄鉄鉱の微粒子が一緒に見つかった。
 「細胞」の3次元構造分析では、壁の厚さが平均0.66マイクロメートルと薄く、ほぼ一定であるほか、細胞が死んでちぎれたり破れたりしたとみられる物もあったことから、生物の化石と結論付けられた。
 研究チームによると、地球が約46億年前に形成されてから12億年後の当時は火山活動が活発で、空は厚い雲で覆われ、海水温が40~50度と高く、大気中の酸素がまだ少なかった。太陽光と二酸化炭素を利用する光合成ではなく、硫黄などの化学合成でエネルギーを得る細菌類は、現在も深海底の熱水が噴出している場所などに生息している。 

最終更新:8月22日(月)20時41分

34億年前の地球、一体どういう状態だったのだろう。
34億年前の微生物の子孫が今も海底に存在するってのがまた凄い。
地球生物の起源を辿る重要な研究になるだろうな。

暗黒の稲妻