工場見学ブームの陰で、電力不足で対応可能日を制限
産経新聞 8月21日(日)20時45分配信


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大人の社会見学で人気のアサヒビール吹田工場(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞)
 「大人の社会学習」として、人気の工場見学会。夏休み期間中は子供たちの見学希望も多く、自社の事業をアピールする絶好の機会だが、受け入れ企業側が夏の電力不足に伴う節電対策や操業シフトによって、対応可能日を制限せざるを得ない事態が生じている。

 昨年1年間で国内全9カ所のビール工場に計約12万人が訪れたというアサヒビール。関西電力管内の西宮工場(兵庫県西宮市)では年末年始と指定休日以外、見学を受け付けていたが、関電が7月以降の平日に管内の顧客に対し15%程度の節電を要請しているのを受け、節電要請期間の終わる9月22日までは土・日曜、祝日の受け付けに限定している。

 「見学で使う通路の照明や空調機器の電力を節約したい」(広報担当)との理由からだが、節電要請前に平日の見学を予約していたのに見学会が中止となってしまった客が多数出たため、担当者が事情を説明して謝罪するなどの対応に追われた。

 「楽しみにしていただいていた方には本当に申し訳ない」と、同社の広報担当者。このように見学機会を失った人の受け皿として、同じ関電管内の吹田工場(大阪府吹田市)では節電対策に取り組みながらも、従来通り平日も工場見学を実施している。

 ダイハツ工業も平日に本社工場(大阪府池田市)と滋賀工場(滋賀県竜王町)で小学校のクラス単位で見学を受け入れていたが、9月まで節電対策のため土・日曜への勤務シフトによって木・金曜を休業しているため、見学可能日は月~水曜に限っている。「可能日を制限したことで特に苦情などはないと聞いている」(広報担当)という。

 節電の余波が多方面に及ぶ中、夏休みも終盤に入り、工場見学を自由研究のテーマに-と駆け込みで考えている子供たちは、お目当ての工場が見学可能かどうか確認が必要だ。さらに今後も冬場にかけて電力不足が長期化すれば「本業」の生産態勢自体が危ぶまれ、各社にとっては見学会どころではなくなることも予想される。

最終更新:8月21日(日)23時17分

こう暑いとビールを飲みたくなる。
こういう見学でビール飲み見放題だったらいいんだけど(笑。
そういえば前に沖縄のオリオンビールの記事を紹介したが気がするが行って見たくなった(笑。

暗黒の稲妻