マートン、体調不良は虫歯治療のストレスだった…9日・中日戦で先発復帰
デイリースポーツ 8月9日(火)9時1分配信


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 名古屋に向かって出発するマートン=JR新神戸駅(撮影・山崎 竜)
 体調不良を訴えていた阪神のマット・マートン外野手(29)が、9日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)でスタメン復帰の見込みであることが7日、明らかになった。4日の巨人戦で途中交代し、5、6日のヤクルト戦を欠場した助っ人は、7日の同戦で代打で復帰したばかり。定位置の「1番・右翼」で起用されるもようだ。チームは今季初の4連勝をかけて名古屋へ移動。マートンはフル出場を目標に掲げた。
 首位・ヤクルトを3タテしたイケイケの猛虎に陰る一抹の不安。体調不良を訴えていたマートンは大丈夫なのか‐。
 だが、その憂いも吹き飛んだ。敵地に向かうため新神戸駅に現れた助っ人の表情がまぶしい。9日からフル出場できる状態にあるか問われると「それが目標」と白い歯がこぼれた。
 「自分としては火曜にゲームに出るつもりで考えている。あとはチームが決めることだから、真弓監督に任せているよ」
 隣にはステファニー夫人と長男マイカ君、長女メイシーちゃん。パパの復帰戦を応援しようと家族総出での出発だ。
 あとは指揮官の判断を仰ぐだけ。西宮市内でマートンの準備OKを伝えられた真弓監督は「元気やろ」と特攻隊長の回復ぶりに目を細めた。1番・右翼での復帰か問われると「ヘヘヘヘッ」と不敵な笑み。基本線は“定位置”での起用となるが、打順については当日の様子を見てから決定する予定だ。
 負担の少ない下位打順の可能性もあるが、ともあれマートンが帰ってくる。和田打撃コーチも「(スタメンで)行くつもり。最終的に(9日の)朝に本人がOKなら行く」と明言した。
 最強助っ人に異変が起きたのは東京ドームで行われた4日の巨人戦前だった。試合前練習後に取材を受けていると、「頭が痛い」とこめかみを押さえ、ベンチ裏へと引き揚げた。試合は1番・右翼でスタメン出場したものの、途中交代して病院に直行。虫歯の治療によるストレスもあって気分が優れず、食欲不振に陥っていたという。
 京セラドームに場所を移したヤクルトとの首位決戦も2試合連続で欠場した。5日は病院で検査を受けて、自宅で療養。6日はドームの室内練習場で打撃練習だけ行った。それでも7日から練習に合流すると、三回に代打で試合復帰。着々と階段を上り、ついに持ち場へと戻ってくる。
 中日戦の今季成績は打率・250、4打点。通算でも同・277、14打点と決して景気のいい数字ではないが復帰戦の相手として不足はない。遅れは取り戻す‐。自らの赤毛のように、マートンが燃えている。

最終更新:8月9日(火)10時5分

たかが歯、されど歯。
スポーツ選手にとって大事なもの。
命に関わる病気ではなくてよかった。
原因が究明出来てよかった、よかった。

暗黒の稲妻