米債務上限引き上げ法成立…デフォルト危機回避
読売新聞 8月3日(水)1時32分配信
【ワシントン=岡田章裕】米上院は2日午後(日本時間3日未明)、債務上限引き上げと財政赤字削減策を盛り込んだ「予算管理法案」を賛成多数で可決した。
その後、オバマ大統領が署名して同法が成立し、米国債のデフォルト(債務不履行)危機は期限とされる2日当日に、ようやく回避された。
オバマ米大統領は署名後の演説で、「米国経済の長期的な健全性のために、大規模な財政赤字削減に向けて協力する必要がある」と与野党に一層の努力を求めた。だが、難航した与野党協議については、「経済に大きな打撃を及ぼすデフォルトに陥りかねない危険(な手法)を取るべきではなかった」と指摘し、与野党の「瀬戸際交渉」を批判した。
予算管理法によると、米政府は10年間で2・4兆ドル(約185兆円)にのぼる財政赤字削減策を2段階で行い、大統領に同額の債務上限を引き上げる権限も与える。第1段階として9170億ドル分の赤字削減策を実行する。第2段階では議会に超党派の委員会を設置し、社会保障制度や税制の改革などの追加財政再建策を年末までにまとめる。削減内容が不十分な場合は、自動的に歳出削減策を発動する仕組みも導入することで、最低2・1兆ドルの財政赤字削減額と債務上限の引き上げ幅を確保している。
米連邦政府の総債務残高は5月半ばに法律で定めた上限(14兆2940億ドル)に達し、年金基金などから資金を流用する綱渡りの財政運営が続いていた。8月2日に資金不足となり、米史上初のデフォルトに陥るとの懸念が出ていた。
最終更新:8月3日(水)11時1分
どうにか回避の方向に向かって良かった。
暗黒の稲妻
読売新聞 8月3日(水)1時32分配信
【ワシントン=岡田章裕】米上院は2日午後(日本時間3日未明)、債務上限引き上げと財政赤字削減策を盛り込んだ「予算管理法案」を賛成多数で可決した。
その後、オバマ大統領が署名して同法が成立し、米国債のデフォルト(債務不履行)危機は期限とされる2日当日に、ようやく回避された。
オバマ米大統領は署名後の演説で、「米国経済の長期的な健全性のために、大規模な財政赤字削減に向けて協力する必要がある」と与野党に一層の努力を求めた。だが、難航した与野党協議については、「経済に大きな打撃を及ぼすデフォルトに陥りかねない危険(な手法)を取るべきではなかった」と指摘し、与野党の「瀬戸際交渉」を批判した。
予算管理法によると、米政府は10年間で2・4兆ドル(約185兆円)にのぼる財政赤字削減策を2段階で行い、大統領に同額の債務上限を引き上げる権限も与える。第1段階として9170億ドル分の赤字削減策を実行する。第2段階では議会に超党派の委員会を設置し、社会保障制度や税制の改革などの追加財政再建策を年末までにまとめる。削減内容が不十分な場合は、自動的に歳出削減策を発動する仕組みも導入することで、最低2・1兆ドルの財政赤字削減額と債務上限の引き上げ幅を確保している。
米連邦政府の総債務残高は5月半ばに法律で定めた上限(14兆2940億ドル)に達し、年金基金などから資金を流用する綱渡りの財政運営が続いていた。8月2日に資金不足となり、米史上初のデフォルトに陥るとの懸念が出ていた。
最終更新:8月3日(水)11時1分
どうにか回避の方向に向かって良かった。
暗黒の稲妻