米大統領、債務上限引き上げ問題で超党派の妥協案要請
ロイター 7月26日(火)12時33分配信

 [ワシントン 25日 ロイター] オバマ米大統領は25日夜のテレビ演説で、米連邦債務の上限引き上げをめぐる民主党と共和党の交渉行き詰まりを打開するため、両党指導部に対し、「無謀で無責任な」デフォルト(債務不履行)を回避する公正な妥協案を今後数日以内にまとめるよう要請した。

米大統領、債務上限問題で妥協案要請:識者はこうみる

 大統領は、債務上限引き上げと財政赤字削減で合意が成立しなかった場合に予想される米国債のデフォルトや格下げの深刻な経済的影響について言及。「この議論の結果としてわが国が債務をデフォルトすれば、無謀で無責任だ。われわれはワシントン発の深刻な経済危機のリスクを冒すことになる」と述べた。

 米国の債務返済に支障が生じるとされる8月2日の期限が近づく中、大統領は財政赤字削減と米社会全体での負担分担で妥協を呼び掛けた。市場では債務交渉の行き詰まりを嫌気して株価とドルが下落する一方、金は最高値に押し上げられている。ただワシントンの一部の政治家が懸念していたようなパニック売りの兆候は出ていない。

 オバマ大統領は、米国がデフォルトすれば政府は社会保障費や退役軍人給付金、何千もの企業との契約を履行する支払いなどができなくなり、一般国民生活に直接的な影響が出ると指摘。「(民主、共和)両党の指導部に対し、両院を通過でき、私が署名できる公正な妥協案を今後数日以内にまとめるよう要請した」と述べるとともに、「米国民は分裂した政府に投票したかもしれないが、機能不全政府に投票したわけではない」と強調した。

 大統領はまた、一部の共和党議員が「削減一本やり」の手法に固執し、富裕層などに対する減税打ち切り提案に反対していることを非難した。

 これに対してベイナー下院議長は、オバマ大統領の提案に対する共和党の反対姿勢をあらためて示した。議長は「大統領が半年前に白地小切手を望み、今も白地小切手を望んでいるというのが悲しい現実だ。そういうことは起こり得ない」と述べた。

最終更新:7月26日(火)12時50分

これを判り易く表現するならば他人からお金を借りて普通の生活をしている状態という事になる。
デフォルトにならないし、意地でもしないだろうと思うのだが、リーマンの時もそう思ったけど。
どちらかが折れてくれないと、大変な事になる気がするのだが。

暗黒の稲妻