乗用車8社、6月国内生産15%減まで回復 ホンダは依然5割減
産経新聞 7月25日(月)18時8分配信

 乗用車大手8社が25日発表した6月の国内生産は前年同月比15%減の69万9296台となった。下落幅は4月の6割減を底に、5月の32%減から大幅に縮小、東日本大震災で落ち込んだ国内の自動車生産の回復基調が鮮明になってきた。

 ただ、メーカー別では震災からの回復に大きな違いがみられる。

 6月の国内生産は1・9%増の日産自動車と、8・1%増だった三菱自動車の2社は2カ月連続で前年を上回った。前年割れだったものの、トヨタ自動車は15・9%減と、5月の54%減から下げ幅を大幅に縮小。マツダは2・3%減、ダイハツは2・2%減と、それぞれ5月の11%減、14%減から減少幅を縮小した。

 一方、ホンダは50・6%減の4万3289台と8社のうち7位に低迷。国内販売でも同35・7%減の3万8780台となり、4万台超のスズキとダイハツに抜かれて5月に続き5位となるなど回復の遅れが目立つ。

 同社は「部品調達の問題解消が遅れ、6月下旬まで5割稼働が続いたことが響いた」と説明。そのうえで「7月は当初計画の水準に戻っている」と生産は回復基調にあると強調する。

 ホンダは6月の海外生産も42・1%減と、8社中最大の下落幅を記録。生産面で他社よりも深刻な状況に置かれている。

最終更新:7月26日(火)7時17分

メーカ事に震災からの回復には差があるそうだ。

暗黒の稲妻