<インサイダー>ゲオ役員に疑惑 自社株280株を無断売却
毎日新聞 7月22日(金)2時31分配信

 「GEO」の商号で知られる東証・名証1部上場のDVDレンタル最大手「ゲオ」(愛知県春日井市)の取締役会が、経営不振に陥っていた連結子会社の株式を大量売却し連結対象外とする協議を進めていた昨年11月、男性取締役(53)が自己所有の自社株280株(2千数百万円)を売却していたことが分かった。社内で売却許可を申請したが、「インサイダー取引に当たる可能性がある」として不許可になった直後に無断で売却していた。同社は21日、臨時取締役会を開き、男性取締役の辞任勧告を決議した。1部上場会社の役員によるインサイダー取引疑惑は異例で、同社は証券取引等監視委員会に報告する。

 ゲオは今年2月、67%の株式を保有していた不動産会社「ゲオエステート」(名古屋市、名証セントレックス上場)の保有株式の約半数を売却し、連結決算の対象から外した。

 複数の両社関係者によると、連結切り離しのためにエステート株の売却交渉を進めていた昨年11月上旬、男性取締役が自社株売却を申請した。森原哲也社長は「エステート社の件を協議中で、インサイダー取引の恐れがある」との理由で不許可を通告したが、男性取締役は11月中旬、指示を無視して売却していた。今月、取締役会で売却を認めたという。

 ゲオはエステート社の不採算部門が重荷になり、同社株の売却先を水面下で探していたが、難航していたという。複数の同社関係者は「昨年11月の段階では、エステート社の切り離しに失敗しゲオの連結決算が悪化してゲオ株が下落する可能性もあった。同じ情報を知っていれば、損失回避のためにゲオ株を売る投資家もいたはずだ」と指摘している。結果的には、切り離しに成功し、株価に大きな変動はなかった。

 ゲオは、全国にDVDレンタル約1100店やリサイクル店「セカンドストリート」、ボウリング場などを展開する急成長企業で、11年3月期のグループ全体の売り上げは約2530億円、社員3189人。04年に東証・名証1部に上場した。

 ◇ことば・インサイダー取引

 金融商品取引法は、役員や大株主、従業員など「内部者(インサイダー)」が株価に重大な影響を与える重要情報を知り、公表される前に株などを売買することを禁じている。金融取引市場の公正を保ち一般投資家を保護する目的で、結果的に利益を得たかどうかは問わない。防止のため、役員の自社株取引には首相への報告が義務付けられている。

最終更新:7月22日(金)2時31分

「GEO」の商号で知られる東証・名証1部上場のDVDレンタル最大手「ゲオ」(愛知県春日井市)の取締役会が、経営不振に陥っていた連結子会社の株式を大量売却し連結対象外とする協議を進めていた昨年11月、男性取締役(53)が自己所有の自社株280株(2千数百万円)を売却していたことが分かったと言う記事。
こういうのって実名出さないんだね。
しかしまぁこんな事しても絶対バレるという訳だね。

暗黒の稲妻