6月貿易収支は3カ月ぶり黒字、生産回復で輸出減少幅が縮小
ロイター 7月21日(木)9時40分配信
[東京 21日 ロイター] 財務省が21日に発表した6月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は707億円の黒字となった。東日本大震災の影響で赤字が続いていたが、サプライチェーンの復旧により生産が回復していることから、3カ月ぶりの黒字に転じた。前年比では、89.5%減だった。
日本株の近くて遠い震災前水準、早い貿易黒字化で円高懸念も
輸出は前年比1.6%減の5兆7759億円、4カ月連続で減少した。5月の同10.3%減からは、大きく減少幅が縮小した。6月の減少品目は自動車(同12.5%)、半導体電子部品(同17.1%)など。
輸入は同9.8%増の5兆7052億円、原粗油、液化天然ガス、石炭などが増加し、18カ月連続で増加した。原粗油は30.1%、液化天然ガスは35.1%の大幅増となった。
米国向け輸出は前年比6.1%減、中国向け輸出は同1.2%増だった。
ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1651億円の赤字。輸出は前年比4.1%減、輸入は同11.0%増だった。
3カ月ぶりの黒字になったことについて、コスモ証券投資情報部担当課長の田口はるみ氏は「想定より早い黒字回復は、日本経済にポジティブだ。自動車関連を中心に輸出の改善が加速しており、東日本大震災前の水準に近づいていることが大きく寄与している」と分析、「天然ガスなどの輸入は引き続き増加するだろうが、海外在庫が低水準にあるため、今後も輸出の改善が続く」とみている。
みずほ証券の為替アナリスト、鈴木健吾氏は「予想以上に急ピッチで回復しており、日本経済には良い話」とする一方で、「円高局面のドル/円相場にとっては上値を重くする要因になる」とみている。
2011年上半期の貿易収支は前年同期比8955億円の赤字で、4期ぶりの赤字となった。
最終更新:7月21日(木)15時7分
政治が機能不全に陥る一方で経済的には各企業や国民皆の努力でそれなりに復旧復興が進んでいる証拠だね。
これで資源が豊富だったら、最強なんだが・・・。
暗黒の稲妻
ロイター 7月21日(木)9時40分配信
[東京 21日 ロイター] 財務省が21日に発表した6月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は707億円の黒字となった。東日本大震災の影響で赤字が続いていたが、サプライチェーンの復旧により生産が回復していることから、3カ月ぶりの黒字に転じた。前年比では、89.5%減だった。
日本株の近くて遠い震災前水準、早い貿易黒字化で円高懸念も
輸出は前年比1.6%減の5兆7759億円、4カ月連続で減少した。5月の同10.3%減からは、大きく減少幅が縮小した。6月の減少品目は自動車(同12.5%)、半導体電子部品(同17.1%)など。
輸入は同9.8%増の5兆7052億円、原粗油、液化天然ガス、石炭などが増加し、18カ月連続で増加した。原粗油は30.1%、液化天然ガスは35.1%の大幅増となった。
米国向け輸出は前年比6.1%減、中国向け輸出は同1.2%増だった。
ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1651億円の赤字。輸出は前年比4.1%減、輸入は同11.0%増だった。
3カ月ぶりの黒字になったことについて、コスモ証券投資情報部担当課長の田口はるみ氏は「想定より早い黒字回復は、日本経済にポジティブだ。自動車関連を中心に輸出の改善が加速しており、東日本大震災前の水準に近づいていることが大きく寄与している」と分析、「天然ガスなどの輸入は引き続き増加するだろうが、海外在庫が低水準にあるため、今後も輸出の改善が続く」とみている。
みずほ証券の為替アナリスト、鈴木健吾氏は「予想以上に急ピッチで回復しており、日本経済には良い話」とする一方で、「円高局面のドル/円相場にとっては上値を重くする要因になる」とみている。
2011年上半期の貿易収支は前年同期比8955億円の赤字で、4期ぶりの赤字となった。
最終更新:7月21日(木)15時7分
政治が機能不全に陥る一方で経済的には各企業や国民皆の努力でそれなりに復旧復興が進んでいる証拠だね。
これで資源が豊富だったら、最強なんだが・・・。
暗黒の稲妻