細胞ゆがみ臓器を形成=ハエで解明、再生技術にも―東京理科大
時事通信 7月15日(金)3時3分配信

 東京理科大学の松野健治教授(発生学)は、心臓や腸などの臓器が複雑で左右非対称なのは、基になる細胞の形状のゆがみが原因の可能性が高いと発表した。研究が進めば、臓器の再生技術に応用も期待できるという。研究成果は15日付の米科学誌サイエンスに掲載された。
 松野教授は、ショウジョウバエの消化管にある、人間の大腸や小腸に該当する後腸に注目。後腸はもともとは棒状だが、胚の段階で時計回りと逆に90度回転し複雑な形になる。
 その回転直前に、後腸の表面細胞を調べた結果、本来は正常なはずの六角形の細胞が左右にゆがんだ形になっており、そのため細胞同士が接する角度にも大きなばらつきがあることが判明。このばらつきにより後腸の回転が起きるとみられるという。
 一方、複雑な形が形成された回転終了後には、細胞のゆがみは解消され、六角形に戻った。 

最終更新:7月15日(金)12時24分

生物には不規則も必要って事なの?
何気に凄いわ。

暗黒の稲妻