<古川宇宙飛行士>ISSから初の会見 被災地にエール
毎日新聞 7月15日(金)23時31分配信


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国際宇宙ステーションから地上の記者の質問に答える古川聡さん(右上)=東京都千代田区のJAXA東京事務所で2011年7月15日、手塚耕一郎撮影
 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の古川聡宇宙飛行士(47)が15日夜、初めての記者会見に臨んだ。東日本大震災の被災地に「大変なことが多いと思うが、できることを続けていけばきのうより今日、今日より明日はよくなる。世界中が応援しています」とエールを送った。

 会見は、東京都内の宇宙航空研究開発機構(JAXA)事務所とISSの日本実験棟「きぼう」を通信回線で結んで行われた。古川さんらISS滞在員と、ISSにドッキング中のスペースシャトル「アトランティス」の搭乗員ら日米露の宇宙飛行士10人が勢ぞろいした。

 古川さんは終始笑顔で元気な様子。「上下左右が相対的だと分かった。足のある方が床(下)に思える」と、無重力の宇宙での感覚を説明した。

 シャトルは今回が最終飛行。シャトルの搭乗資格を持つ日本人飛行士の中で唯一、乗る機会がなかった古川さんは、クリス・ファーガソン船長の厚意でアトランティスの船長席に座り記念撮影したことを明かし「やはり(シャトルに)乗ってみたかった。でも日本人として最後のシャトルを迎えられたことはうれしい」と話した。

 18日に予定されるサッカー女子ワールドカップ決勝の日本-米国戦の勝敗を予想するよう求められ「(米国人飛行士が6人もいる)ここで答えるのは難しい。選手がベストを尽くしてくれることを願っている」と、苦笑しながら答える場面もあった。【西川拓】

最終更新:7月16日(土)0時24

無事の帰還を祈ってますよ。

暗黒の稲妻